(※写真はイメージです/PIXTA)

米国の利下げ転換が目前に迫る中、投資家の間でブラジルなどの新興国への投資を見直す動きが広がりつつあります。足元で史上最高値を更新するブラジル株の現状から、海外投資家の資金フロー、ブラジルの金利・為替見通しについて解説します。

※本記事は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が2024年9月2日に配信したレポートを転載したものです。

〈〈元のレポートはコチラ〉〉

ブラジル・ボベスパ指数は史上最高値を更新

2024年前半のブラジル株式市場では、米国での根強い金利高止まり観測などを背景に海外投資家の資金流出(2023年末の資金流入の反動)が広がり、ボベスパ指数は軟調な展開が続きました。

 

もっとも、ボベスパ指数は6月17日に底を付けた後、年後半に入ると上昇基調に転じ、足元では史上最高値を更新する底堅いパフォーマンスを示しています(図1)。

 

 

 

米利下げ期待の高まりがブラジル株上昇を下支え

足元のブラジル株上昇を支える一因として、海外投資家の資金流入の再開が挙げられます。米国の利下げ期待の高まりから、海外投資家の間で新興国への投資を見直す動きが広がりつつあることが、ブラジル株への投資家センチメントの改善に繋がっているとみられます。

 

8月23日のジャクソンホール会議の講演において、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「政策を調整すべき時が来た」と述べ、9月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始を事実上明言しました。市場予想では2025年に向けた利下げの継続が見込まれており、米国の利下げの進展はブラジルなど新興国への資金流入を後押しすることが期待されます(図2)。

 

 
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