(※写真はイメージです/PIXTA)

アパート経営を始めようとする際、まず考えるのは「新築物件」と「中古物件」のどちらを購入すべきかということです。自身の資産状況や投資目的に合わせて、適切な判断をするには、何をポイントに見定めたらよいのでしょうか。基本的な知識を整理しながら、新築物件と中古物件、それぞれのメリットとデメリットを検証してみましょう。

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「新築物件」のメリット、デメリットは…

一般的に、「新築物件」は資産形成や相続対策、「中古物件」は減価償却に有利といわれていますが、具体的に「新築」と「中古」には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

【新築物件のメリット】

・最新設備が備わっているため、入居者が入りやすい

アパート投資で最も重要なことは「いかに空室リスクを抑えられるか」ということに他なりません。その点、最新設備が整っている新築物件は、中古物件と比べると入居者が入りやすいというメリットがあります。

 

・設備が新しいため、修繕費用などのコストが抑えられる

設備が新しく故障しづらいため、修繕費用などのコストを抑えることができます。ちなみに、大規模な修繕は10~15年程度の長期スパンで必要となります。高額な費用が必要になるので、しっかりと計画しておく必要があります。

 

※修繕:経年や何らかの外的要因によって劣化、不具合が発生した建物、建物の一部、設備、部材などに対して修理や取り替えなどの処置を行って、問題部分の性能や機能を支障なく利用できる状態にまで回復させること。

 

・空室を埋めるための宣伝費等が抑えられる

中古物件は空室を埋めるために、賃料数ヵ月分の宣伝費用が必要になることも多いのですが、新築物件は、先述したように空室リスクが低く、それほど宣伝費をかけなくても、入居者を確保しやすい傾向があります。

 

【新築物件のデメリット】
・初期費用が高い

中古物件と比較すると、物件価格等、初期費用が高くなる傾向があります。建物や設備が新しいというだけではなく、売主である不動産会社が利益を得るため、売買にかかる様々なコスト(広告宣伝費等)の分が上乗せされていることも要因としてあげられます。

 

・数年後、家賃下落の可能性がある

新築物件は、5年ほどで「新築」としての価値が完全になくなってしまうといわれます。もし退去者が出た場合、新築時と同じ家賃では入居者が入りづらくなってしまうため、家賃を下げて入居者を募集しなければならないこともあります。

 

・ゼロから入居者を募集する必要がある

中古物件と異なり、「物件購入時にすでに入居者がいる」ケースはなく、購入後にゼロから入居者を募集する必要があります。とはいえ、メリットのところで触れたように、新築の場合は入居者を確保しやすく、初期費用の高さや家賃下落の可能性に比べれば大きなデメリットとはいえません。

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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