(※写真はイメージです/PIXTA)

アパート経営を始めようとする際、まず考えるのは「新築物件」と「中古物件」のどちらを購入すべきかということです。自身の資産状況や投資目的に合わせて、適切な判断をするには、何をポイントに見定めたらよいのでしょうか。基本的な知識を整理しながら、新築物件と中古物件、それぞれのメリットとデメリットを検証してみましょう。

中古物件のメリット、デメリットは…

【中古物件のメリット】
・初期費用が安い

中古物件は、同じようなグレードでも新築物件と比べれば初期費用が安くなります。また、当初の借入金額を抑えることが出来るので、とりわけ「アパート経営」の経験が少ない人におススメです。しかし、設備の修繕などで思わぬ費用がかかるケースもあるため、購入の際には物件の状態を適切に見極める力が求められます。

 

・家賃が下げ止まっているため、家賃が大幅に下落する可能性が低い

新築物件の家賃は10年ほどで平均20%ほど下落し、その後、横ばいに推移するといわれています。そのため中古物件の場合は、家賃が大幅に下落する可能性が低いといえます。

 

・すでに入居者のいる物件のオーナーになることができ、収益予測が立て易い

新築物件と異なり、入居者のいる物件を購入できれば、新たに入居者を探す手間がありません。また、現状の家賃が把握できるため近隣物件との比較や、事業計画の立案がし易いといえます。

 

【中古物件のデメリット】
・設備等が古いため、修繕が必要になる可能性がある

一般的には、大規模な修繕は10~15年、細かな修繕はおよそ5年おきに必要になるといわれています。建物のみならず、目に見えない設備の状態も確認しておきましょう。築年数によっては、購入後すぐに大規模修繕が必要になることもあるため、購入を検討している物件の大規模修繕工事がいつ行われたのか、また予定されているのか、この辺りは必ず確認しましょう。

 

・空室発生時に次の入居者が決まりづらい

中古物件はどうしても設備等が古くなります。住む対象としての魅力も確実に下がりますので、退去者が出た場合、家賃を据え置いたままでは新しい入居者がなかなか決まらない可能性もあります。

 

・空室を埋めるために、多くの宣伝費等が掛かる可能性がある

上記と関連しますが、中古物件の場合は、新築物件より多くの宣伝費等を掛けないと入居者が決まらない傾向にあります。結果、空室リスクが高くなり、これが最大のデメリットといえます。

何を実現させたいのか、具体的に考えることが重要

「新築物件」と「中古物件」のメリット・デメリットは上述の通りですが、単純比較した場合、どちらがよいとは一概にいい切れません。投資の目的によって、新築がよいのか、中古がよいのかは異なるからです。

 

新築を好む入居者が多いため、新築物件のほうが入居付けがしやすい一方で、中古物件はすでに入居者がいるため、事業計画が立てやすいというメリットもあります。

 

まずは不動産投資で「実現したいこと」を考え、目標を設定してみましょう。どの程度の資産をどれくらいの期間で構築したいのか、具体的な「収益」と「期間」を設定することがまずは重要です。

 

これにより、その「収益」と「期間」を実現するために必要な利回りが明確になり、であれば新築物件と中古物件のどちらを狙うべきか、基本となる方向性が見えてくることになります。

 

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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