(画像はイメージです/PIXTA)

日本人は持ち家に住むのが当たり前でしたが、昨今、若い人を中心に家を持たず、旅をするように暮らす生き方が話題になっています。家族持ちや企業に勤める40代には絵空事のような暮らしですが、どうなるのでしょうか。※本連載は松尾一也著『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

ライフスタイルを大きく変えられるか?

▼浅く生きる人=固定観念の呪縛から抜けられない

 

都市部に在住であれば誰でも味わう通勤ラッシュの苦痛。どこの車両を選ぶのか。どのポジションを確保するのか。まわりにガーリックなどの異臭を放つ人がいないか。神経質そうな乗客はいないか。混雑したホームで人とぶつからずに歩くのも至難のワザです。

 

そんな日常を改善したいと思う40代もたくさんいることでしょう。

 

私も休まず、遅刻せずに出社することがリーダーシップとして大事なことと思っていましたので、「痛勤」の問題はずっとなんとかならないものか悩んでいました。

 

でも、根本的に考え方、生き方を変えればそんな日々からも解放されるようになってきて、週に1回くらいの出社であとは自宅や近隣のコワークスペースで従来の仕事をこなせば成り立つリモートワークの時代が到来しました。

 

これを書いている今、新型コロナウイルス問題で推奨されたテレワークや在宅勤務が現実となり、一気に舞台がまわった感じがします。無論、メンバーがたまに直接会って交流を深める時間は大切ですが働き方もおのずと進化してきました。時代の流れにはナチュラルに対応することです。

 

もうひとつの生き方にアドレスホッパーというものがあります。

 

日本人は稲作文化の時代から定住することが当たり前でしたが、昨今、若い人を中心に家を持たず、旅をするように暮らす生き方が話題を呼んでいます。最低限の生活必需品だけにして、行きたいところへ自由に行き、Airbnb(エアビーアンドビー)のサイトを活用したり、民泊をしたりして、時折仕事に戻る。

 

家族持ちや企業に勤める40代には絵空事のような暮らしですが、徐々に身近なものになっていく気がします。家賃や住宅ローンという固定費をなくし、実家や知人の家を利用する多拠点生活も多様化した現代のひとつの形です。

 

かくいう私自身、これからは自分のマンションの将来の経年劣化問題やマイカーの買い替えなどから解放されて自由に生きてみたいという願望もあります。夏は高原の庵で、冬は温暖な海辺の庵で「人間学寺子屋」が夢です。

 

なにごともありえないと思わずに検討してみる価値はあります。ライフスタイルも「生きがい」を中心に考えてみる時期です。

 

 

松尾 一也

株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

40代から深く生きる人、浅く生きるひと

40代から深く生きる人、浅く生きるひと

松尾 一也

海竜社

気がつけば最近、たのしいと感じる瞬間がなくなっている。モチベーションがあがらない、人間関係に疲れている。就寝する頃には自分が完全に電池切れ、燃料切れになっている……。 最近の自分、ヤバくないっ!? それを特に…

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