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40歳を超えるとサウダージ(郷愁)を味わう
▼浅く生きる人=郷愁、哀愁を知らない
サウダージ。ポルトガル語で懐かしさ、郷愁、もう戻ることのできない無邪気で、悩みなき愉しかった日々への追憶を意味します。
ポルトガルを旅したときに聞いた「ファド」という民族音楽も運命、宿命という意味を有してギターの音色とともに哀愁を切々と聴かせてくれます(陽気なファドもあります)。
40歳も超えてくるとこの「郷愁・哀愁」という境地も少しずつわかりだすものです。
私も講演で今までに全国各地をよく旅したものです。
前泊をした場合はその街の繁華街をそぞろ歩き、気のよい居酒屋を探します。
そこで地元で獲れた鮮魚や、地の野菜や名物を肴においしい地酒を吞むことを我が悦びのひとつと感じています。
特に少しわびしさを感じる昭和テイストの街並みが好きです。
そこはかと懐かしくもあり、都会では味わえないぬくもりがあるものです。
そんな折は、それこそ懐かしい歌謡曲が流れてくるとぐっと心に沁みわたります。
作詞家の阿久悠、松本隆、そして歌手のさだまさしの歌詞はその天才性に感動します。
琴線に触れるフレーズに、人知れず涙があふれるときもあります。
「あぁ、いつの間にか大人になっちまったなぁ」という感慨がわいてくるものです。
夜は、人それぞれの愉しみ方があり、カラオケで熱唱するのもいいし、静かにクラシック音楽を聴くのもいい。
そんなとき、ふと心によぎる郷愁、哀愁を大切にして下さい。感性が豊かになります。
そういう中年は、あらたな魅力が増します。