(画像はイメージです/PIXTA)

40代くらいになると次第に「人を育てる重要性」に気づいてきます。人を育てたいという願望と同時に、常に問うべきは「自分自身を育んでいるか?」ということです。松尾一也氏が著書『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)で解説します。

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自分を育てる、次世代を育てる

▼浅く生きる人=成長を望まない

 

40代くらいになると次第に「人を育てる重要性」に気づいてきます。

 

自分だけでは限界があるし、メンバーの成長がどれだけありがたく、嬉しいものかと実感してきます。

 

一方、なかなか役に立たない、伸びないメンバーにいらだちを感じる世代でもあります。

 

とにかく人材育成の意義を、身をもって感じます。

 

人を育てたいという願望と同時に、常に問うべきは「自分自身を育んでいるか?」ということです。

 

自分の教育係は、じつは自分自身なのです。

 

自分育成と次世代育成は両輪でどちらが欠けてもバランスが悪くなるものです。

 

ただ、世の中の7割くらいの人は、「成長、成功、研鑽」などには関心がない人で占められていると感じています。

 

そんな時間やお金があったらパチンコやゲームでもしていたいと思うのも仕方ありません。

 

私は7年前から、次世代リーダー育成をテーマに全国各地に「Nexting(ネクスティング)」というプラットホームを作って展開しています。

 

これは「人間学」をベースに各地の自発的リーダーを中心に地元の有志が集まり、研鑽を重ねるシステムです。

 

特別、目新しいものでもありません。

 

人は学ぶべきものがあれば自然と集まり、進化していくという理念で永続しています。

 

燎原の灯火となって日本各地に飛び火する日を夢みています。

 

やはり人は死ぬまで成長を求め、最後の一瞬まで学習なのでしょう。

 

聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生には父親を看取っていただくご縁がありました。

 

私にとって、今なお特別な存在です。

 

日野原重明先生ご自身が105歳でお亡くなりになる直前のインタビューをテレビで観ました。

 

「今は旅立ちのなかで、感謝に満ちた気持ちでKeep On Going!(進み続けよう!)。さらに前進、また前進を続けなくちゃいけない」とおっしゃっていました。

 

素晴らしいラストメッセージです。

 

我々のミッションは「自分を成長させること」

 

無為なことかもしれませんが「Keep On Going」を信じます。

 

永遠に生きるかのごとく学び、明日死ぬかのごとく生きよう!

 

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※本連載は松尾一也氏の著書『40代から深く生きる人、浅く生きる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

40代から深く生きる人、浅く生きるひと

40代から深く生きる人、浅く生きるひと

松尾 一也

海竜社

気がつけば最近、たのしいと感じる瞬間がなくなっている。モチベーションがあがらない、人間関係に疲れている。就寝する頃には自分が完全に電池切れ、燃料切れになっている……。 最近の自分、ヤバくないっ!? それを特に…

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