(※写真はイメージです/PIXTA)

女性医師のなかには、離婚後、シングルマザーとしてお子さんを育てている方もいます。世間ではシングルマザーにありがちな問題として、仕事の不安定さと収入の少なさが指摘されますが、女性医師であれば経済的な心配はさほどないはずですが…。

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高収入なら、離婚しても経済的な不安はなさそうだが…

夫の浮気発覚ですっぱり離婚!愛娘のため全力で働くシングルマザー女医

【伊藤さん(仮名)のプロフィール】

年齢:38歳

所属:民間病院(勤務医)

専門(標榜科):産婦人科

 

産婦人科医の伊藤さん(仮名)も1年ほど前、離婚に踏み切った一人です。30代半ばで同僚の医師と結婚し、3年目にはかわいい娘さんが誕生しました。ところが育児休暇中に相手の浮気が発覚して、すっぱり離婚へ。

 

「正直いうと、それまではキャリアも私生活も順風満帆、こんなことになるとは思ってもみなかった。大きな挫折や失敗を経験することがなかった分、ショックは大きかったですね。」

 

一時はすごく落ち込んで、何もする気が起きなかった伊藤さん。でも、救いになったのはやはりお子さんの存在。自分がしっかりしなければ、と意識を切り替えたそうです。そして、育児休暇から復帰したあとは、以前にも増して全力で仕事に取り組んでいます。

 

「1年間のブランクで多少、臨床の感覚が鈍っていたけど、すぐに以前とは変わらないレベルを取り戻しました。むしろ、今まで以上に高いパフォーマンスを出せている手ごたえがあるかな…。」

高収入は「現場でばりばり働ければ」の話

「激務・多忙」で知られる医師…身体を壊さない保証はない

現場に復帰し、精力的に仕事をこなす伊藤さんにとって唯一、頭を悩ませたのはお子さんのケア。収入が高いので認可保育園に入るのが難しく、リタイアしていたご両親と同居し面倒を見てもらうことにしました。

 

「そうなると今度は、もし万が一、大黒柱である私に何かあったらどうしようという不安を感じるように。医師は現場でばりばり働ければ高収入だけど、身体を壊さないなんて何の保証もないですから…。」

 

この心配に突き動かされ、伊藤さんは復帰直後から、投資や資産形成についての勉強を始めました。関連する書籍を読んでみたり、ネットで情報を集めたり、信頼できそうなファイナンシャルアドバイザーに相談したり。

 

「まず取り組んだのは、家計のやりくりのチェック。掛金が高い割に保障のバランスが悪い生命保険を解約したり、iDeCoを使った投資信託の積み立てを始めてみたり。ほかにもっと良い方法がないか、と調べてたどり着いたのがマンション投資だったんです。」

マンション投資が「もっと良い方法」と思ったワケは…

伊藤さんがマンション投資に魅力を感じたのは、それほど自己資金がなくても医師の社会的な信用力でまとまった額の銀行融資を受けられることです。その結果、最初から一定規模の運用が行え、それなりの額の家賃収入が見込めることでした。

 

ほかにも、ローンを借りる際に団体信用生命保険がセットになっていて、生命保険代わりになるところです。こうして伊藤さんは、都内で2500万円の区分の新築ワンルームを2戸、地方で2億円ほどの中古マンションを1棟、購入したのです。購入に当たって自分で用意したのは、区分ワンルームについては頭金10万円ずつ、1棟マンションでは頭金500万円、そのほかには購入諸費用が200万円ほどだけ。現在は、生命保険の要素を満たしつつ、年間の手残りは180万円を超えます。

 

さらに、ローンには団体信用生命保険がセットになっているため、伊藤さんに万が一のことがあれば、ローンの残債はゼロに。ワンルーム2戸とマンション1棟から入る家賃収入の大半が残された家族の手元に残り、生命保険代わりになります。

 

「この先、子どもの教育費や親の介護費用も必要になってくるはず。だから少しずつ運用規模を拡大して、キャッシュフローを増やしていくつもり。シングルマザーだって負けないぞ、ですね。」

 

離婚がきっかけとはいえ、不動産投資で万が一の際の不安をカバーし、さらには将来への備えも進めている伊藤さんの取り組みを、多くの女性医師もぜひ参考にしてください。

 

 

大山 一也

トライブホールディングス 代表取締役社長

 

植田 幸

資産コンサルタント、宅地建物取引士、AFP(日本FP協力認定)

 

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※本連載は、大山一也氏と植田幸氏の著書『幸せになれる女性医師の不動産投資』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

幸せになれる女性医師の不動産投資

幸せになれる女性医師の不動産投資

大山 一也
植田 幸

幻冬舎メディアコンサルティング

忙しい女性医師が、仕事とプライベートを両立して幸せになるには? 「忙し過ぎて精神的に余裕がない」 「仕事量の割に給与が見合わない」 「いつまでこんな働き方ができるのだろう…」 日々忙しく働いている女性医師の…

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