内容の誤りは韓国の役所や大使館への未届けが原因かも
■戸籍や家族関係登録簿関係の誤りについて
在日韓国人の場合、戸籍や家族関係登録簿を揃えても、その内容が事実と一致していない場合があります。一番多い原因は、生活のために住所地の役所(区役所や市役所など)には出生・婚姻・死亡などの届出はするものの韓国の役所や大使館・総領事館へは届出をしておらず、戸籍や家族関係登録簿に異動が記載されないためです。
■まとめ
今回は、韓国の戸籍制度の変遷について解説しました。韓国の戸籍制度、家族関係登録制度について理解しておくと、どのような書類を準備しなければならないのか、事前に把握することができます。
しかし、在日韓国人の場合、大使館や領事館への届出を行っていなかったり、離婚制度の違いなどから戸籍簿や家族関係登録簿の記載内容が事実と一致しなかったりする場合があります。日本の住民票や外国人登録原票など各種書類を揃えて、訂正を申請することで対応可能な場合もありますが、内容が複雑な場合には、状況に応じて対応しなければなりませんので専門家に相談されることをお勧めします。
親泊 伸明/しんぱく のぶあき
日本経営ウィル税理士法人 顧問税理士