『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。
「投信保有ポイント」は、投資信託の月間平均保有残高に応じて毎月付与されるポイントのこと。
投資信託を積立買付するときは「クレカ積立時に貯まるポイント還元率」が取り上げられやすいですが、投信保有ポイントにも注目すると、獲得できるポイントを最大化できます。
ただし、投信保有ポイントにも注意点もあります。本記事では、投信保有ポイントに焦点を絞り、
「投信保有ポイントがたくさんもらえる証券会社はどこ?」
「投信保有ポイントだけでどれくらい貯まるの?」
「投信保有ポイントだけで証券会社を選んでいいの?」
のような疑問を持っている人に向けて、松井証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券の主要ネット証券5社の投信保有ポイントサービスを徹底比較します。
はじめに:「投信保有ポイント」とは?
投信保有ポイントは、投資信託の保有残高に対して付与されるポイントのことです。
月末時点ではなく月間の平均保有残高に対して毎月付与され、投資信託の価格に関係なく残高の増加とともに獲得ポイント数が毎月着実に増えていくのが特長です。
ポイント還元率は、A銘柄は何%、B銘柄は何%というように証券会社の判断で細かく決められており、信託報酬(投資信託の管理や運用にかかるコスト)が高いアクティブファンドは総じて高く、信託報酬が安いインデックスファンドは総じて低くなっています。
・アクティブファンド…指数を上回るパフォーマンスを目指す投資信託
・インデックスファンド…TOPIXなどの指数に連動した値動きを目指す投資信託
獲得ポイント数は証券会社が算出して自動で付与してくれるので計算式を覚える必要はありませんが、SBI証券の場合は次のようになっています。
ポイントの算出方法(SBI証券の場合)
「(月間平均保有金額×付与率)÷365日×ポイント付与対象月の実日数」の各ファンド合計
※端数は切り捨て
この投信保有ポイントは証券会社独自のサービスなので、信託報酬の引き下げのタイミングでポイント付与率も下がることはよくあります。
そのため、「ポイント付与率が高い銘柄に変更しよう」「ポイント付与率が下がったから別の金融機関に乗り換えよう」とならないように、あくまでも“おまけ”だと思っておいてください。
1.【比較表】主要ネット証券5社の「投信保有ポイント」サービス
それでは早速、主要ネット証券5社の投信保有ポイントに関するサービスを比較した表をご覧ください。
なお、ポイント付与率は「年率」で、赤い数字はその銘柄で最も高いポイント付与率を示しています。
■主要ネット証券5社「投信保有ポイント」比較表
証券会社 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
サービス名 | 投信残高 ポイントサービス |
投信マイレージ | 投信残高 ポイント プログラム |
投信保有ポイント | 資産形成プログラム | |
還元される ポイント |
松井証券 ポイント |
・Vポイント |
楽天ポイント | ・マネックスポイント ・dポイント |
Ponta ポイント |
|
最大ポイント還元率 | 1% | 0.25% | 0.053% | 0.08% | 0.24% | |
0.0175% | 0.0175% | 対象外 | 0.0175% | 0.005% | ||
取扱いなし | 取扱いなし | 0.017% |
取扱いなし |
取扱いなし |
||
0.0175% | 0.0175% |
対象外 |
0.0175% | 0.005% | ||
0.0175% | 0.0175% | 対象外 | 0.0175% | 0.005% | ||
0.022% | 0.022% | 対象外 | 取扱いなし | 0.005% | ||
0.0326% | 0.0326% | 対象外 | 0.03% | 0.005% | ||
取扱いなし | 取扱いなし | 0.028% | 取扱いなし | 取扱いなし | ||
0.022% | 0.022% | 対象外 | 0% | 0.005% | ||
0.03495% | 0.0349% | 対象外 | 0.03% | 0.005% | ||
取扱いなし | 取扱いなし | 0.033% | 取扱いなし | 取扱いなし | ||
0.0745% | 0.05% | 対象外 | 0.03% | 0.005% | ||
0.055% | 0.05% | 対象外 | 0.03% | 0.005% | ||
取扱いなし | 取扱いなし | 0.053% | 取扱いなし | 取扱いなし | ||
0.055% | 0.05% | 対象外 | 0.03% | 0.005% | ||
指定銘柄の 還元率一覧を見る |
一覧へ ※10月1日時点 |
一覧へ ※10月7日時点 |
一覧へ ※1月30日時点 |
一覧へ ※9月30日時点 |
一覧へ ※2023年11月30日時点 |
|
解説に飛ぶ | 解説へ | 解説へ | 解説へ | 解説へ | 解説へ |
ご覧のように、松井証券はどの銘柄でもポイント付与率が高く、SBI証券を僅かに上回っています。
次章では、5社の投信保有サービスの内容を順番に紹介します。
\業界最高のポイント還元率/
2. おすすめネット証券5社の「投信保有ポイント」サービスを比較
紹介するのは、次の5社です。
上記をタップ(クリック)するとその証券会社の解説に飛べるので、気になるところからご覧ください。
① 松井証券「投信残高ポイントサービス」
■松井証券の「投信残高ポイントサービス」
サービス名 | 投信残高ポイントサービス |
対象商品 | 松井証券が取り扱う全投資信託 ※MMF・ETFは除く |
対象口座 | 特定口座、一般口座、NISA口座、iDeCo口座 |
貯まるポイント | 松井証券ポイント |
備考 | 毎月エントリーが必要 |
松井証券では2023年11月から「投信残高ポイントサービス」が始まり、松井証券が取り扱う投資信託の全銘柄でSBI証券と同じかそれ以上のポイントが貯まります。これにより、一部の銘柄だけを対象にした以前の「投資信託毎月ポイント・現金還元サービス」は廃止。
ポイント還元率は最大0.85%から最大1%にアップし、業界最高になりました。
1,000万円などまとまったお金が手元にある場合は、松井証券で投資信託を一括購入すれば、初月から多くの投信保有ポイントを獲得できます。
ただし、松井証券の投信残高ポイントサービスは毎月エントリーをしないとポイント還元の対象にならないのが最大のネック。
本来であれば、投信積立は一度設定したら放置が理想ですが、この点には注意が必要です。エントリーを忘れてポイントが還元されていなかった……とならないように、たとえば「月初は必ずログインしてエントリーする」といったルールを作って対策することをおすすめします。
【補足】「松井証券ポイント」とは?
松井証券ポイントは、松井証券独自のポイントのことです。あまり聞き慣れないかもしれませんが、PayPayポイントやdポイント、Amazonギフトカードなど3,000種類以上の商品と交換できるので、使い道には困りません。
また、3本の投資信託(「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」「ひふみプラス」)に限り、松井証券ポイントを積立買付に利用することも可能です(=「ポイント投資」)。
\コールセンターがつながりやすいと評判/
■松井証券のコールセンター ※スマホOK
- 口座を持っていない方:0120-021-906
- 口座を持っている方:0120-953-006
- 受付時間:平日8時30分~17時
② SBI証券「投信マイレージ」
■SBI証券の「投信マイレージ」
サービス名 | 投信マイレージ |
対象者 | インターネットコース(コールセンターコースを含む)の方 |
対象商品 | SBI証券が取り扱う全投資信託 ※MMF・ETFは除く |
貯まるポイント | Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントから選択 |
ポイント付与日 | 原則翌月11日(休日の場合は翌営業日) |
SBI証券の「投信マイレージ」は、様々な局面でポイントが貯まる「SBI証券のポイントサービス」の1つです。
投信マイレージのポイント付与率は、銘柄や月間平均保有金額によって次の表のように細かく決められています(具体的な付与率は公式サイト「投信マイレージサービスポイント付与率一覧」で確認できます)。
■「投信マイレージ」のポイント付与率(年率)
月間平均保有金額 |
1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
---|---|---|
①通常銘柄 | 0.1% | 0.2% |
②SBIプレミアムチョイス銘柄 ※アクティブファンドが多い |
0.15% | 0.25% |
③指定銘柄 ※インデックスファンドが多い |
ファンドごとにSBI証券が定めた付与率 (概ね0.0175%~0.1%) |
資産形成に適している低コストのインデックスファンドのほとんどは「③指定銘柄」に分類されており、ポイント付与率は大体0.0175%~0.1%(年率)となっています。
一方、「②SBIプレミアムチョイス銘柄」はアクティブファンドが多く、ポイント付与率は月間平均保有金額が1,000万円未満の場合は0.15%(年率)、1,000万円以上の場合は0.25%(年率)に分かれています。
③指定銘柄より総じて高いですが、そのぶん信託報酬も高いので、ポイント付与率の高さだけで選ばないように注意しましょう。
\貯められるポイントの選択肢は5種類/
③ 楽天証券「投信残高ポイントプログラム」
■楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」
サービス名 | 投信残高ポイントプログラム |
対象口座 | 特定口座、一般口座、NISA口座、未成年口座、IFA口座 ※iDeCo、法人口座は対象外 |
対象ファンド |
・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド ・楽天・S&P500インデックス・ファンド ・楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド ・楽天・日経225インデックス・ファンド ・楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド ・楽天・SOXインデックス・ファンド |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
ポイント進呈時期 | 翌々月末 |
楽天証券では、2023年10月27日から「投信残高ポイントプログラム」が復活。ポイント付与の対象となる「楽天・プラスシリーズ」は、当初の2銘柄から6銘柄に増えました。
楽天・プラスシリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける運用方針が人気の「eMAXIS Slimシリーズ」よりも信託報酬が安くてポイント還元率が高いのが特長で、楽天証券でしか買えません。
■「投信残高ポイントプログラム」の対象銘柄
対象ファンド | 信託報酬率 (税込・年率) |
ポイント還元率 (年率) |
実質コスト | 純資産※ |
---|---|---|---|---|
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
0.0561% | 0.017% | 0.0391% | 2,108.88億円 |
楽天・S&P500インデックス・ファンド |
0.077% | 0.028% | 0.049% | 2,845.78億円 |
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド |
0.088% | 0.033% | 0.055% | 60.54億円 |
楽天・日経225インデックスファンド |
0.132% | 0.053% | 0.079% | 175.08億円 |
楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド |
0.198% | 0.05% | 0.148% | 514.96億円 |
楽天・SOXインデックス・ファンド |
0.176% | 0.05% | 0.126% | 135.65億円 |
※純資産は、2024年10月1日時点のデータ
信託報酬からポイント還元率を差し引いた実質コストは、同じ指数に連動する投資信託のなかでは現時点で最安。
普段から楽天ポイントを貯めており、購入したい銘柄が楽天・プラスシリーズにあれば、他社よりも僅かですがコストを抑えられます。
なお、楽天証券には上記の「投信残高ポイントプログラム」とは別に、毎月末時点の投資信託の残高が初めて一定の金額に到達した場合のみ所定のポイントが付与される「資産形成ポイント(ハッピープログラム)」もあります。
既存の「資産形成ポイント(ハッピープログラム)」
しかし、既存のプログラムは、残高が2,000万円に達しても獲得累計ポイントは2,090Pにしかなりません……。
ほとんどポイントが貯まらないうえ、新しい投信残高ポイントプログラムの対象銘柄の残高を既存のプログラムの残高に含めることもできないので、頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。
\楽天ポイントをお得に貯めるなら/
④ マネックス証券「投信保有ポイント」
■マネックス証券の「投信保有ポイント」
サービス名 | 投信保有ポイント |
対象者 |
計測日時点において、 |
ポイント付与率 (年率) |
・通常:0.05% ・マネックス証券が指定する銘柄:0.03% ・その他:銘柄によって異なる ・対象外:0% |
貯まるポイント | ・マネックスポイント ・dポイント |
ポイント付与日 | 翌月末最終営業日の翌日 |
マネックス証券の投信保有ポイントの付与率は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などの人気銘柄は松井証券やSBI証券と同じ(年率0.0175%)ですが、その他の銘柄は総じて低くなっています。
ただし、マネックス証券で年会費無料のクレジットカード(マネックスカードもしくはdカード)でクレカ積立をするときのポイント還元率は月5万円まで業界最高の1.1%となっています。
【補足】「マネックスポイント」とは?
マネックスポイントはマネックス証券のオリジナルポイントです。マネックス証券で投資信託の買付(ポイント投資)に利用できたり、Amazonギフトカードやdポイント、Pontaポイント、ANAやJALのマイルなどに交換したり、さらに寄付することもできるので、使い勝手は悪くありません。
\投信保有ポイントで「dポイント」も選べる/
⑤ auカブコム証券「資産形成プログラム」
■auカブコム証券の「資産形成プログラム」
サービス名 | 資産形成プログラム |
貯まるポイント | Pontaポイント |
備考 | 初回のみauIDの登録が必要(無料) ※auユーザー以外もOK |
auカブコム証券の「資産形成プログラム」のポイント加算率は、本記事で紹介している5社のなかでは最も低く、信託報酬が0.24%未満でauカブコム証券が指定するインデックスファンドは一律0.005%となっています。
そして、auカブコム証券が指定する銘柄以外のポイント加算率は、月間平均保有金額に応じて次の表のように3段階に分かれています。
■「資産形成プログラム」のポイント加算率
月間平均保有金額 |
100万円未満 | 100万円以上~ 3,000万円未満 |
3,000万円以上 |
---|---|---|---|
通常銘柄 | 0.05% | 0.12% | 0.24% |
auカブコム証券 が指定する銘柄 |
0.005% |
保有残高が3,000万円以上になると0.24%にアップしますが、Pontaポイントを貯めるなら、②で紹介したSBI証券の投信マイレージで貯めたほうがポイント付与率は高くなります。
しかし、「auマネ活プラン」に加入し、au PAYゴールドカードを使ってauカブコム証券の新NISA口座でクレカ積立をすると、12ヵ月限定ですがポイント還元率が合計最大3.0%にアップ。そのため、クレカ積立時と投信保有時の両方でPontaポイントを貯めたい人にauカブコム証券はおすすめです。
\Pontaポイントをお得に貯めるなら/
3. 獲得できる投信保有ポイントのシミュレーション(楽天証券の場合)
おすすめネット証券5社の投信保有ポイントの付与率を紹介してきましたが、たとえば「年率0.0175%」と言われても、実際に年間でどれくらい貯まるのかイメージできていない人がほとんどのはずです。
そこで本章では、楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」で還元率が0.028%(年率)の「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を毎月5万円、30年間積み立てたときに獲得できる投信保有ポイントの累計を紹介します。
新NISAの非課税保有限度額は1,800万円なので、月5万円なら30年間で満額になる計算です。
■「投信残高ポイントプログラム」の獲得ポイントシミュレーション
楽天S&P500 | 1年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
投信残高ポイントプログラム で獲得できる累計ポイント数 |
84 | 2,076 | 8,295 | 18,656 | 33,160 | 51,806 | 74,594 |
ご覧のように、保有残高が増えるにつれて獲得できる楽天ポイントは着実に増えていき、30年間で累計75,000ポイントくらい貯まることになります。
ただし、この試算はあくまでも投資信託の価格がずっと変わらないと仮定したもので、楽天S&P500の基準価額が上昇して保有残高が増加すれば、もらえるポイント数も当然アップします。
また、証券会社や買付する銘柄、保有残高などによって結果は異なるので、あくまでも目安としてお考えください。
\取引画面が見やすいと初心者にも評判/
4. 投資信託の「移管」に関するプログラム・キャンペーン
ここまで紹介した5社の主な銘柄のポイント付与率を比較し、「あっちの証券会社で買えばよかった」「投資信託は1社にまとめて管理したい」と思った人もいるかもしれません。
そのような人におすすめなのが「移管」という手続き。課税口座(特定口座もしくは一般口座)で保有している投資信託を購入時の価格のまま他社に移すことができるうえ、他社で買付した投資信託の残高もポイント還元の対象としてカウントされます。
ただし、入庫手数料は無料なのに対して、出庫手数料は1銘柄につき3,300円がかかる証券会社が多いです(auカブコム証券は5,500円)。
ポイント付与率が変わるたびに少しでも高い還元率を求めて移管するのはおすすめしませんが、メインの証券会社が決まっていれば1社にまとめたほうが資産管理がしやすくなります。
その際、本記事で紹介した松井証券とSBI証券では、移管時の手数料の全額を負担してくれる以下のプログラムを常時実施しています。
■投資信託をお得に移管できるネット証券
手続きは少々面倒かもしれませんが、一度移管すれば毎月ポイントが付与されるので、ご活用ください。
\新NISAの銘柄数はトップクラス/
5. よくある質問
最後に、投信保有ポイントに関するよくある質問に3つ回答します。
Q1. 投信保有ポイントはNISA口座で保有している分も対象になりますか?
投信保有ポイントは、NISA口座で保有している投資信託の残高はどの証券会社でも対象になります。
Q2. 投信保有ポイントはiDeCoで保有している分も対象になりますか?
iDeCoで保有している投資信託は、松井証券のみポイント還元の対象です(参照:2024年6月26日のニュースリリース『【業界初】 iDeCo取り扱いの投資信託において、全てがポイント還元対象になります!』)。
Q3. ポイント付与率の高い銘柄のほうがおすすめですか?
ポイント付与率の高さだけで積立設定する銘柄を決めてはいけません。
ポイント付与率が高い銘柄は信託報酬も高いアクティブファンドであることが多く、高いコストを払ったからといって運用成績がよくなるわけではありません。むしろ、高い信託報酬は運用パフォーマンスの低下につながります。
投資信託で毎月コツコツ積立買付をして資産形成をするなら、投信保有ポイントのポイント付与率の高低に関係なく、インデックスファンドを軸にして銘柄を選びましょう。
6. まとめ
この記事では、主要ネット証券5社の投信保有ポイントに関するサービスについて解説しました。
ポイント付与率の高さだけに注目すると、松井証券とSBI証券がおすすめです。松井証券でも2025年中にクレカ積立ができるようになるので、投資信託の積立時と保有時のダブルでポイントが貯まるようになります。
ただし、投信保有ポイントの付与率は証券会社が本来受け取る信託報酬の一部をユーザーに還元しているので、信託報酬が引き下げられるとポイント付与率も低くなります。
そのため、現在の投信保有ポイントの付与率を絶対的な基準にするのではなく、楽天市場でネットショッピングをするのが好きだから楽天ポイントが貯まる楽天証券にしようとか、コールセンターの電話のつながりやすさで松井証券にしようかなど、“ずっと変わらないサービス”を基準に証券会社を決めることをおすすめします。
本記事が、あなたが資産形成に取り組む証券会社を選ぶときのヒントになれば幸いです。