「料理道具の聖地」に…道具知識をブログに書いて起こった奇蹟 フライパンには鉄製、アルミ製、ステンレス製、銅製、チタン製など素材だけでもさまざまな種類があるという。

「1個在庫、多品種展示」のため、仕入れた道具はすべて使って、とことん試してみた。たくさんの料理道具を試すほどに、一つひとつの商品が持つ個性が際立って見えてきた。それをブログに書き始めたところ、奇蹟が起こった。※本連載は飯田結太氏の著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)を抜粋し、再編集したものです。

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知られていなければ、存在しないと同じこと

■ブログを書き続けて起こった奇蹟

 

仕入れた道具はすべて使って、とことん試してみました。

 

たとえば、フライパンには鉄製、アルミ製、ステンレス製、銅製、チタン製など素材だけでもさまざまな種類があります。見た目はもちろん、使用感がまったく異なります。しかも同じ鉄製でも、鉄の厚さや形状、仕上げの加工などが変われば火の入り方が異なり、調理に適する料理や取り扱い方法なども違うのです。

 

ピーラーには、人参や大根などをむくひげ剃りのような形をした定番のT型ピーラーだけでなく、形状の丸いじゃがいもなどの皮むきに適した縦型ピーラーがあります。刃の形状も通常の刃、トマトやキウイフルーツなど皮が薄い食材専用、キャベツの千切り用、じん切り用など、用途によっても細かく分かれています。使用してみると、力を入れなくてもするすると皮がむけるものから、皮が厚くむけるもの、力を込めないとむけにくいものまでありました。

 

こうした情報は、商品パッケージなどには記されていません。いくつも試してみてやっと気づくことができるものです。

 

たくさんの料理道具を試すほどに、一つひとつの商品が持つ個性が際立って見えてきます。商品パッケージやカタログに記された情報ではなく、ましてやクチコミなど人から聞いた情報でもない、実体験を伴ったリアルな感覚をきちんとお客様にお伝えすることの重要性を感じたのです。

 

そんな僕の姿を見ていた母から、あるセミナーの受講をすすめられました。モノではなく体験を売る視点のマーケティング手法、エクスペリエンス・マーケティングで知られる藤村正宏さんの講座です。

 

モノが余っている時代に、モノだけを売っていても売れないことを教えていただきました。少し視点を変えて、お客様に提供できる価値は何かと考えたとき、実体験を伴ったリアルな感覚は大きな価値になることに気づいたのです。

 

また、藤村さんの講座ではブログで発信することの重要性も教わりました。

 

「知られていなければ、存在しないのと同じ。専門的な知識があるなら、それに特化したブログを書いてごらんよ。書けば書くほど奇蹟が起きるよ」

 

こうアドバイスをいただいた僕は、テーマをフライパンに決め、コツコツとブログを書きはじめました。フライパンの選び方や、フッ素加工のフライパンを長持ちさせる秘訣、いろいろなフライパンを徹底比較する記事など、いつも店頭でお客様に伝えている道具屋ならではの情報を公開していったのです。

株式会社飯田代表取締役社長

大正元年(1912年)に東京・かっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。料理道具をこよなく愛する料理道具の申し子。TBS「マツコの知らない世界」やNHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス!」など多数のメディアで道具を伝える料理道具の伝道師としても活躍。自身が仕入れを行う道具は必ず前もって使ってみるという絶対的なポリシーを持ち、日々世界中の料理人を喜ばせるために活動している。監修書に『人生が変わる料理道具』(枻出版社)。2018年、東京商工会議所「第16回 勇気ある経営大賞」優秀賞受賞。

著者紹介

連載浅草かっぱ橋商店街で営業方針は「売るな」で大繁盛

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

飯田 結太

プレジデント社

効率度外視の「売らない」経営が廃業寸前の老舗を人気店に変えた。 ノルマなし。売上目標なし。営業方針はまさかの「売るな」──型破りの経営で店舗の売上は急拡大、ECサイトもアマゾンをしのぐ販売数を達成。 廃業の危機に…

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