「横顔美人の条件」として広まりつつあるもの
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、私たちはマスクをつける生活が当たり前になり、マスクで顔半分が隠れた状態が平常となりました。そのため、コロナ禍になってから知り合った人とマスクを外した状態で会ったら誰か分からなかった、顔の下半分を一度も見たことがないなんてこともしばしばあります。
コロナ禍の前までは「『風邪でもないのになんでマスクをつけるの?』と言われて嫌だったけど、今はコンプレックスの口元を堂々と隠せるからうれしい」と言う人もいるそうです。
輪郭や目鼻立ちなど何を「美」と定義するかは人それぞれ違います。好みもあるので当然です。しかし、そのなかでも「横顔美人の条件」として広まりつつあるものがあります。それは、「Eライン(エステティックライン)」と呼ばれ、横顔において鼻の尖端と顎を結んだラインのことを指します。最も理想的なのはこのラインの内側に唇が位置していること。ただし、これは鼻が高い欧米人の基準で考えられているので、日本ではラインに唇が接する程度が好ましいとされています。
映画評論サイト「TC Candler」が毎年発表している「世界で最も美しい顔100人」に選ばれている女優やモデルの多くは、完璧なまでにEラインが整った人がほとんどです。
そして、Eラインが整っている彼女たちにはもう一つ共通しているものがあります。それは整った歯並びです。なぜなら、出っ歯や不正咬合など、歯並びになんらかのトラブルを抱えている場合は美しいEラインを描くことができないからです。上顎が前に出ている「出っ歯」の場合は上唇が大きく外にはみだし、下顎が前に出ている「しゃくれ」の場合は下唇がはみだして、横顔のバランスが崩れてしまいます。
「女優やモデルは、もともと美しく生まれているけれど、私は違う。この顔を受け入れるしかない」と思っている人もいるかもしれませんが、矯正治療で歯並びを正常に戻すことで、理想的なEラインに近づくのです。
よく「この女優はデビュー当時と顔がまったく違うから、整形手術をしているはずだ!」「子役の頃とまったく表情が違うから怪しい!」と言う人がいますが、実際は歯並びを治しただけだったというケースは意外とあります。最近では矯正で歯並びを改善したことを自ら公言する芸能人も出てきました。もちろん、なかには本当に生まれつき美しい人もいるかもしれませんが、歯の矯正などの努力によって理想的な美しさを手に入れている人も多いのです。
歯科矯正といえば「ワイヤー」だが…嫌う人も多数
口元にコンプレックスを抱いている方の多くは「口元を気にすることなく人前で笑えるようになりたい」という願望をもち、一度は「歯科矯正」について考えたこともあると思います。しかし、その一方で矯正治療をしようか考えはしたものの、ワイヤー矯正へのネガティブなイメージから「やっぱりやめよう」と、矯正治療を諦めた方が多くいます。
筆者はこれまで矯正専門医として18年、たくさんの患者さんを診てきましたが、矯正治療について初めから前向きに考えている人はほとんどいませんでした。
「ただでさえ人前で歯を見せて笑うのが嫌なのに、ワイヤーなんかつけたら余計にコンプレックスになる……」
「ワイヤーをつけたら歯並びがきれいになることは分かるけど、我慢して長いあいだつけないといけないのは……」
など、ワイヤー矯正に対してマイナスの印象をもつ方は非常に多いのです。
ワイヤー矯正は、「ブラケット」という矯正装置を歯に取りつけ、そこにワイヤーを通します。そして、動かしたい方向に向かってワイヤーを締めることで歯に適切な力をかけて少しずつ移動させ、歯並びを整えていきます。歯の表面にブラケットがついた姿というのは、いくら顔のほかのパーツが整っていたとしても、どうしても見映えが悪くなってしまいます。ワイヤー矯正には従来の銀色の矯正装置のほか、白や透明など、目立ちにくいものもありますが、いずれにしても人の目が気になります。
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