徒歩、スクールバス利用は少数派…オーストラリアの通学事情 (※写真はイメージです/PIXTA)

慶應義塾普通部、東京海洋大学、早稲田大学等で非常勤講師をしながら「海外教育」の研究を続ける、本柳とみ子氏の著書『日本人教師が見たオーストラリアの学校 コアラの国の教育レシピ』より一部を抜粋・再編集し、知られざるオーストラリアの教育の利点と問題点を紹介していきます。

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学校のグランドに見る「国ごとのスポーツ文化」の違い

オーストラリアの学校は広い。都市部でも、敷地は日本よりずっと広く、その中に複数の校舎がゆったりと建ち並んでいる。平屋建ての校舎が多いのは、土地が十分に確保できるからだろう。ただ、広いので移動するには時間がかかるし、場所を覚えるのもひと苦労だ。学年や教科でまとまっているのかと思うと、そうでないこともある。その理由はあとになってわかるのだが……。

 

グランドの広さも半端ではない。一面が緑で覆われ、牧場や草原を思わせる。砂地のグランドはほとんど見ない。オーストラリアに留学していた学生が「野球のグランドがない」と言っていたが、確かに野球施設はほとんど目にしない。代わりに、オーストラリアンフットボールやラグビーの施設はよく見かける。クリケットコートなどもあったりする。

 

このようにグランドからもその国のスポーツ文化が見えてくる。グランドの向こうにはユーカリの林が広がり、ワラビーなどの野生動物がやってくることがある。こうしたのびのびとした環境は、子どもたちの心身の発達にも大きな影響を与えるのだろう。

 

もちろん中には敷地の狭い学校もある。遠隔地に多く見られ、建物も小さめで立派とは言えない。だが、学校を取り囲む自然は圧倒的に豊かだ。校地との境界がなく、グランドが果てしなく広がっているように見える。自然がすべてグランドのようだ。

教室の中が互いに丸見え…「全面ガラス張り」の教室も

教室の配置も日本とはずいぶん違う。日本でも最近は様々な工夫が見られるが、廊下に沿って教室が一列に並ぶ従来型が依然として多い。

 

オーストラリアでは、田の字やコの字などバラエティに富んでいる。パティオを取り囲むように教室が配置され、全面ガラス張りで教室の中が互いに丸見えだったりする。2つの教室がドアでつながり、他方を通らないと外に出られない造りになっていることもある。

 

授業中、教室の後ろで人影が動くのでびっくりしたことがあるが、生徒も教師もあまり気にする様子はない。日常的なことのようだ。広い教室がパーテーションでいくつにも仕切られていることもある。そして教室はたいていカーペット敷きだ。

 

図書館、音楽室、美術室、コンピュータ室、パフォーミングアーツ(演劇、舞踏など体の動きで表現する芸術)教室、調理室、木工室などの特別教室もユニットごとに分かれていろいろある。特別支援教育や学習支援、保健室、相談室のユニットもある。キャンティーン(食堂)やタックショップ(売店)、ユニフォームショップなどは独立したユニットになっていることが多い。

 

体育館、ダンススタジオ、プール、テニスコート、バスケットボールコートなどのスポーツ施設は、日本よりゆったりとつくられている。牧場や農場を併設し、牛や馬を飼育している学校もある。農業学校ではなく一般の学校で農業の学習が行われているのだ。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『日本人教師が見たオーストラリアの学校 コアラの国の教育レシピ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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