なぜ?「有名大卒、大手企業就職、世田谷住み」夫が…
「いらっしゃったのですね。裁判所です。相馬さんですか?」
ドアの向こう側に、数人の男性が見えました。差し出された名刺を見ると、地方裁判所の執行官と書かれています。
「相馬一人さんが家賃を払っていらっしゃらないからね、強制執行で来ました。奥さんですか? ちょっと中に入っていいですか?」
執行官と名乗る人が何を言っているのか、理解できませんでした。家賃を払ってない? 何のこと? 頭がパニックになって、執行官と名乗る人の説明も頭に入ってきません。部屋の壁に1枚の紙が貼られましたが、それすら意味が分かりません。とにかく一人に電話しなきゃ…。涙声で、うまく喋れません。
一人さんから「家に戻ったら説明する」と言われ、そこで初めてこれが現実のことだと知ったのです。
賃借人である相馬一人さん(30歳)は、消え入るような声で語ります。
「妻にはどうしても言いだせなかったんです」
一人さんは有名私立大学を卒業後、大手の広告代理店に就職。年収は同世代の中でも良い方で、28歳にしてすでに日本の平均年収を軽く超えていました。
学生時代から付き合った理香さんと25歳で結婚し、すでに5年。娘も生まれました。世田谷にある家賃18万円超えの部屋に住み、傍から見ても幸せな家族だったに違いありません。
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