(※写真はイメージです/PIXTA)

医者になる子、東大に受かる子には「自主的に勉強する」という共通点があります。こればかりは、いくら親御さんが口うるさくいったところで効果はありません。子どもの自主性を引き出すには、保護者としてどのように対応したらいいのでしょうか。自身も医師であり、現在は保護者向けの幼児教室を経営している著者が解説します。※本連載は、幼児教室ひまわり塾長、熊野貴文氏の著書『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』(啓文社書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

「もうちょっとしたかった」くらいで終わらせる

ここで注意したいのは、お子さんに「もっと集中させよう」と急せかさないことです。

 

むしろ、「これだけできたから、今日はもう終わろうか」と、終わるきっかけを作ってあげるのも親御さんの仕事です。そうすることによって、お子さんは「もう終わりか! これだけでいいんだ! これだけで終わるんだったら、次もまたやろう!」という気持ちになります。

 

逆に1時間集中できたんだからと欲張って、「あと30分がんばろう!」となると、お子さんはとてもつらさを感じます。「えーっ、1時間で終わると思っていたのに」と思うわけです。

 

「もうちょっとしたかった」くらいで終わらせることを繰り返してあげることで、お子さんは勉強をもっとしたいという気持ちになります。そういう環境を作ってあげることがとても大切です。

 

ときにはお子さんのほうから「お母さん、もうちょっとやりたい! ここまでやりたい!」と言ってくることもあります。そのときは「すごい! そこまでやる?」とほめてあげましょう。そうすれば、またお子さんも「できる、できる」と前に進みたがります。

 

途中でちょっとしんどくなっても、自分で「できる」と言ったからもうちょっとやってみようとがんばってくれます。そのときは、また思い切りほめてあげましょう。

 

「花丸!」のシールを貼って、形に見えるようにほめてあげるのもよいかもしれません。

 

 

熊野 貴文

幼児教室ひまわり塾長

 

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子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

幼児教室ひまわり:熊野 貴文

啓文社書房

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