(※画像はイメージです/PIXTA)

お子さんが学習へのモチベーションを維持するには、日々の学習を通じた「達成感」の積み重ねが重要です。どのような実践方法があるのでしょうか。自身も医師であり、保護者向けの幼児教室を経営している著者が解説します。※本連載は、幼児教室ひまわり塾長、熊野貴文氏の著書『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』(啓文社書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

小さいころから「やる気」を引き出すことが大切

親御さんは、わが子の個性を見抜いて、やる気を引き出してあげなければなりません。それも小さいころから、導いていく必要があります。この基本ができていてこそ、学習計画を立てていくことも可能となります。

 

お子さん自身のやる気を引き出すために、1つ目に必要なのは、お子さんに自信を持たせることです。

 

そのためには達成感を日々感じさせることが大切です。例えば昨日できなかったことが、少しでも今日できるようになったら、「昨日までできなかったことができたね。それってすごいことなんだよ」「えらいねー、すごいねー」と感動してあげます。

 

親が感動してくれたら、子どもはこのうえない幸せを感じるものです。それが次またがんばろうという、やる気につながります。

 

そして、ほめられたという一つひとつの出来事が達成感をもたらし、「お母さんがこれだけほめてくれるのだから、僕は(私は)すごいんだ」とお子さんの心に自信をつけていくことにもつながります。

 

そして「すごいんだ! だったらやらなければいけない! 自分はできるんだから」と自然に思わせるようにしていく。それを小さいころから繰り返していくと、大きくなっても「やる気」が継続されることになります。

 

2つ目に大切なのは、お子さんに(そしてご自身にも)毎日の無理なノルマを作らないことです。できたところまでをしっかり認めてあげて、ほめて育てることです。

 

余裕のある計画を立てて、一日、一日達成感を得ることができるようにしてあげることが大切です。

 

例えばひとつのことを2週間継続できたら、じゃあもうひとつ追加してできるかな、というくらい、本当に少しずつ少しずつ、常に達成感を得られるように課題を増やしていくようにしましょう。

 

これは実際に学習計画を立てていく際にも同様です。例えば小学生になると手帳に自分の学習計画を書くようになります。その際も、できれば親御さんが少しだけ計画作成に加わって、決して無理な内容にならないように気をつけて見てあげます。

 

子どもは、ほめられたいという気持ちが働いて、ともすれば無理な計画を立ててしまうことがあります。しかし、高すぎる目標では決して達成感は得られません。そして少しでも満足にできなかったら、「今日はできなかった」「この日もできなかった」と達成感を得られない毎日が続き、次第にモチベーションが下がってしまいます。

 

そうではなく、例えば学校から帰ってきて、パッと集中すればすぐにやれてしまいそうな計画を一緒に立ててあげるのです。

 

親御さんは、「できたね!」と花丸を手帳に描いてその成果を目で見えるようにしてあげましょう。お子さんは花丸印ばかり増えていくので、「お母さん、もうちょっと勉強増やして」というふうに自ら言ってくれるようになります。

 

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子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

幼児教室ひまわり:熊野 貴文

啓文社書房

「医者になりたいという夢がかなった!」 「東大に首席合格!」 「算数オリンピックで金メダル!」 最強の実績を持つ講師陣が教える、我が子の能力を最大限に引き出す教育法を紹介。 今できる最大限のことを子どもにし…

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