みんながやっていることではなく、やらないことを探せ
これからの時代、どの「分野」に取り組み、自分のオリジナリティに到達すればいいのでしょうか? どんな分野に取り組むのか?の観点では、「大勢の人に必要とされるような、つぶしのきく仕事をしたい」という安定志向の若い人も最近は多くなりました。
そして「具体的に何をやりたいの?」と聞くと「今だったらやっぱりAIエンジニアとか、データサイエンティストとか、インターネット広告代理店とか、そういった仕事がいいと思うんです」などといった答えが返ってきます。
確かにそれらは流行の職種です。しかし、人気のある職業は、多くの人が目指すために競争が激しくなると考えているでしょうか。「つぶしのきく職業」「ステータスのある職業」「高給の職業」、これらはいつの時代も人気で、憧れの的であり、それだけに有能な人が集まりやすく、競争が激しく、成功を収めるのは困難です。
もちろん、あなたがメジャーリーガーの大谷翔平選手とか、棋士の藤井聡太さんとか、そういった天才に並び得る才能の持ち主であれば、ぜひその道を極めていただきたいと思います。
今名前を挙げた2人は中高生の頃から非凡さが際立っていたわけですが、特に世間から注目されることもなく普通に進学して就職されたというような方は、天性の才能という意味では、いわゆる「天才」の領域には達していないのかもしれません。しかし、早熟の天才にはなれなかったという「フツーの人」には、その人なりの成功の方法があるはずです。
フツーの人の戦い方─それは「ニッチな戦場を探す」ことです。例えば、あなたが高校生になったばかりだとして、スポーツが大好きで、全国大会の晴れ舞台に立ちたいと考えている場合、入部すべきはサッカー部や野球部でしょうか?
いいえ、おそらくサッカー部や野球部には小学生の頃からジュニアチームやリトルリーグでプレイしていた歴戦の猛者が集っています。時間の限られた高校生活で、レギュラーを獲れる確率はそれほど高くありません。
もしインターハイ(全国高等学校総合体育大会)出場を目的とするのなら、思い切って競技人口の少ない種目に挑戦してみるのはどうでしょうか?
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