近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、仕事とプライベートが一つであるという考え方のワークライフブレンドという考え方を説いています。

自分のブランディングをする際に意識すること

人間関係の始まりは、自意識です。自意識とは、自分が他人からどう見られているかを意識することで、人は見た目が9割ともいわれるように、人間関係をつくるためのスタート地点になります。

 

まずは自分自身のブランディングを行い、次に具体的に、会社での上司や先輩、同僚をはじめ、あらゆる対人関係を良好にするための洞察思考へと考えを巡らせていきます。

 

■自分の見られたいペルソナを意識する

 

人間はとても複雑な存在で、いろいろ矛盾した面があります。仕事では鬼部長だと思われている人が、家庭では非常に子煩悩だったり、その逆に部下には優しい仏の部長が子どもの教育には厳しかったりします。

 

よく「あの人はああいう人だ」と人を決めつけるような発言をする人がいますが、それはその人の一面であってすべてではありません。人間はそんなに単純な存在ではなく、時と場合と状況に合わせたさまざまなペルソナ(仮面)をもっています。

 

ワークライフブレンドのように、ワークとライフをブレンドすると、仕事でもプライベートでも同じようなペルソナ(仮面)をかぶることになります。

※仕事とプライベートを一つだと考える働き方

 

もちろん、厳密にいえば仕事のときと遊びのときとでは顔は違うのですが、どちらにも「自分」という一貫性をもたせているように見えます。もちろん、ワークライフブレンドで遊びのなかにある自分を洞察し、仕事へプラスの影響を与えていくことで殻を破ることはできます。

 

しかし、慣れてきたら今度は、仕事用の自分というものをデザインしようと考えてみるとさらに自分自身を洞察することにつながっていきます。

 

そこで、ある程度仕事に慣れてきた方はいつもの「自分」とは別に、「仕事用のペルソナ」を一つつくってみることをおすすめします。

 

あえて「仕事用のペルソナ」と表現したのは、そうしておかないと、つい地が出てきてしまう人が多いからです。もちろん「地を出す」ことで、堅苦しい仕事の壁を打ち破って一皮むける人もいるのですが、それよりも最初から明るく外向的な「仕事用のペルソナ」をつくっておくほうが、話が早くなります。

 

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宮井 弘之

幻冬舎MC

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