米国を本拠とする国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェイ・ディー・パワー)による顧客満足度調査から、専任のフィナンシャルアドバイザーの助言が受けられる「フルサービス型」の証券会社について見ていきます。

フルサービス型の証券会社は、40歳未満の顧客に関心か

J.D.パワーは、「2021年米国個人資産運用<フルサービス型*1>顧客満足度調査SM」の結果を発表した。顧客満足度ランキングは下記の通り。

 

*1:専任のフィナンシャルアドバイザーやチームでの対応・アドバイスを受けることが可能な個人向け資産運用サービス

 

第1位:EdwardJones(エドワード・ジョーンズ)(770ポイント)

 

第2位:Stifel(スタイフェル)(760ポイント)

 

第3位:Fidelity(フィデリティ),RBC(RBCウェルス・マネジメント),UBS(同点、751ポイント)

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

■デジタルチャネルの利用が拡大し、ESG投資がロイヤルティの上昇をけん引するなかで、若い投資家とブーマー世代*2の投資家の間の世代格差が一層拡大

 

ミレニアル世代*2の消費者は、今後10年間で68兆米ドル以上の富をブーマー世代の親から受け継ぐ状況にある。そのため、フルサービス型証券会社は、進化しつつある若い投資家のニーズに合ったサービスを提供することに高い関心を持っている。

 

*2:J.D.パワーでは、1946年より前に生まれた人をプレブーマー世代、1946-1964年に生まれた人をブーマー世代、1965-1976年に生まれた人をX世代、1977-1994年に生まれた人をY世代、1995-2004年に生まれた人をZ世代と定義している。Y世代のなかで、特に1982-1994年に生まれた人をミレニアル世代と定義している。

 

本調査によると、過去一年間で、40歳未満の若い世代とそれ以上の世代のフルサービス投資家の投資行動における大きな乖離が浮き彫りになった。

 

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