信頼できる業者を見極めるための「3つのポイント」
まず、外壁塗装を依頼する業者選びについて、3つの重要ポイントを見ていきましょう。
①きちんと相談できる相手か確認する
外壁塗装の仕上がりと依頼者であるお客さんの満足度は、業者選びでほとんど決まります。仕上がりについては、完成イメージをきちんと相談できるかどうかが大事です。
もちろん、職人の技術力も重要です。しかし、希望どおりの家に塗り替えるためには、ミスが少ない、仕事が速い、塗料の知識が豊富といったことだけでは不十分です。
まずは、お客さんがどんな家を望んでいるか理解する力が必要です。そのイメージを聞き出すためのコミュニケーション力も必要です。そのような下地があって、初めて職人の技術が生きるのです。
満足度は、不明な点や分からない点を丁寧に説明して、お客さんの不安を取り除いてくれること、色や塗料選びの過程で、良いことばかりではなくデメリットもきちんと教えてくれること、そしてなによりお客さんの期待値を超えることがポイントになるでしょう。
②価格より、まずは質を重視する
外壁塗装は100万円前後のお金がかかる高い買い物です。そのため、「できるだけ安く収めたい」という気持ちが働くのは当然のことでしょう。しかし、外壁塗装は「安かろう、悪かろう」がある工事です。高い塗料を選んでも、現場で薄めて使われたら意味がありません。明らかに安い工事には、安い理由があるのです。
不当に高い工事は論外ですが、安さ第一で選ぶことも失敗につながる要因になります。まずは質にこだわり、そのうえで価格について考えるという順番を踏まえるとよいでしょう。この順番を意識していれば、安さをエサにして契約を取る悪質な業者に引っ掛かる可能性も低くなるでしょう。
一定の質が見込める業者が複数ある場合は、相見積もりを取って価格を比較します。
ただ、その際にも注意点があります。
いくつかの見積書を並べると、どうしても「安いほうがいいかな」と考えてしまいます。そこで再び安さ第一の視点に戻ってしまうケースが多いため、どんな業者か、実績はどうか、保証はあるか、職人はどんな人たちか、といった視点も必ずもっておくようにしましょう。
③時間をかけてじっくり選ぶ
3つ目のポイントは、焦って契約しないことです。外壁塗装は急いでもいいことはありません。焦れば焦るほど「安いところでいいや」と考えてしまったり、契約を急がせる悪質な業者に騙される可能性が高くなります。
外壁塗装は、この先10年くらいの暮らしに影響します。どんな家にしたいか、どんなふうに暮らしたいかをじっくり考えることが大事ですし、業者選びに時間をかけるだけの価値は十分にあるはずです。
業者に相談する前に、希望の工事内容を整理しておく
次に、業者のタイプを整理しておきましょう。
まずは外壁塗装の目的から見てみます。外壁塗装の依頼は、だいたい次の4つに分けられます。
◆外壁塗装をしたい
◆屋根塗装や屋根の修理工事をしたい
◆外壁と屋根を両方塗装したい
◆外壁と屋根塗装に加えてリフォームもしたい
外壁、または屋根のみの塗装であれば、いろいろな業者に相談してみることができます。
ただ、外壁と屋根を両方塗装する場合や、外壁、屋根、リフォームをすべて検討している場合は、業者によって一部分しか受け付けていないことがあります。外壁と屋根塗装はできるけれどリフォームは専門外、というようなケースです。
複数の工事を依頼する場合は、メインの工事を決めて業者を選定し、その業者に足場工事を任せましょう。もう一方の業者には、その足場を使って作業してもらうようにするのです。その際に、違う業者が組み立てた足場を嫌がる業者はいないと思います。
工事によって足場の高さなどが違う場合がありますが、足場の組み立てをお願いする業者に、ほかに希望する工事の内容を伝えておくことで、総合的に使える足場を組み立ててくれます。
業者に相談する前に、どんな工事をするのかあらかじめ整理しておくとよいでしょう。
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