外壁塗装は「安さ」につられると失敗する!
訪問販売業者がよく使う営業トークがいくつかあります。
●不安をあおる
「すぐに外壁の工事をしないと家がダメになります」「雨漏りします」「瓦が剥がれます」といった言葉で不安をあおり、契約を急がせます。
外壁や屋根は、劣化の具合が家の外からすぐに分かるため、訪問販売しやすいという特徴があります。そのため、まずは外から壁などを見て、多少でも劣化を確認できたときにインターフォンを押し「このまま放っておくと大変ですよ」と不安をあおるのが訪問販売業者の基本的な営業方法です。
業者はおそらく、「不安をあおる」「工事が必要だと思わせる」「契約に結びつける」というステップで契約を取ろうと考えています。
もしかしたら本当に劣化している部分があるかもしれません。しかし、仮にそうだとしても、まずは自分でいい業者を探すようにしましょう。
●割引を提案する
「本来なら200万円ですが、本日中に契約してくだされば80万円にします」「立地がいいので格安なモニター価格で塗装できます」などと提案し、安さに釣られやすい人から契約を取ります。
値引きがエサになりやすいのは、外壁塗装の相場を知らないお客さんが多いためです。
工事費は、家の大きさ、周辺環境、使用する塗料などによって変わります。どういう条件のときに、どれくらい高くなる(安くなる)かも不透明です。そのため、業者が提示する価格は「言い値」になりやすく、その価格が相場以上に高かったとしてもお客さんには気づかれにくいのです。
この状況を悪用することで「特別に値引きします」という売り方ができます。
仮に値引き額が20万円だとすれば、本来100万円の工事を120万で提示し、20万円値引きしたように見せ掛けることができますし、本来100万円の工事を150万で提示し、20万円値引きして売る(お客さんは100万円の工事に130万円払うことになります)ことで利益を水増しすることもできてしまうのです。
値引きではなく、最初から安さを売りにしている業者もいます。
例えば、他社で見積もると100万円くらいの工事を、半額やそれ以下の価格で引き受けるような業者です。
価格だけで比べる人は、このタイプの業者に興味をもつでしょう。
しかし、お勧めしません。なぜなら、外壁塗装は簡単に安くできる仕事ではなく、「安かろう、悪かろう」が当たり前にある業界だからです。
お客さん側から見ると外壁塗装の相場はよく分からないものかもしれませんが、実は塗装料金の内訳はだいたい決まっています。材料の塗料は原価が決まっていますし、道具代も決まっています。作業代金も塗装する面積によって決まります。そこに常識の範囲内の利益を乗せて、料金が決まっています。
つまり、多少ならともかく、大幅に安くできる要素がほとんどないのが実態なのです。
注目のセミナー情報
【減価償却】11月20日(水)開催
<今年の節税対策にも!>
経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」活用術
【国内不動産】11月20日(水)開催
高所得ビジネスマンのための「本気の節税スキーム」
百戦錬磨のプロが教える
実情に合わせたフレキシブルな節税術