(※画像はイメージです/PIXTA)

外壁塗装業者と契約する前段階。業者への相談や見積書の確認の時点で、業者の良し悪しをある程度判断することが可能です。見積書の内容も重要ですが、担当者の振る舞いや発言にも注意する必要があります。自身も外壁塗装の職人として経験を積み、現在は外壁塗装専門の会社を経営する筆者が、業者との契約前に必須の基礎知識を解説します。

契約前に「社内に工事の専門家がいるかどうか」を確認

業者に相談を申し込むと、担当者が家に来て現地調査を行います。

 

外壁の場合はひび割れやチョーキングの有無、コーキングも同様にひび割れ、亀裂、剥がれなどを確認します。屋根は簡単には上がれないため、梯子(はしご)を使って確認するか、ドローンを使って傷みを確認します。

 

現地調査では、塗装面積の計算や、足場を組むための立地調査なども行います。

 

このときに調査した内容が、のちに作成する見積書に反映されることになります。

 

詳細な金額を出すためには雨漏りなどの状態を確認したり、追加で修理、塗装する場所などを決める必要がありますが、現地調査の段階で概算を知ることもできます。

 

このような調査をすべて含めて、現地調査はだいたい30分から1時間くらいと思っておくとよいでしょう。

 

対面の相談では具体的な工事内容などを話します。

 

あらかじめ考えていた仕上がりのイメージと工事内容についても、このときに伝えます。仕上がりのイメージとして参考にしたい写真や雑誌などがある場合は、このときに見せるとよいでしょう。

 

良い業者を見つけるためのポイントとして、相談するときに業者の対応を見ることも大事です。

 

●良い業者を選ぶための2つのポイント

 

注目したい点は2つあります。

 

1つは、塗装工事の専門家が適切に対応してくれるかどうかです。

 

もう1つは、対応する際の態度や言葉遣いに問題がないかです。

 

1つ目については、社内に工事の専門家がいるかどうかを判断する基準の1つになります。

 

お客さんは、相談した業者が実際の工事を行うのだろうと思います。しかし、実際には相談した業者ではなく、別の業者が下請けとして施工することがあります。

 

相談のために連絡した業者が工事を行う業者と別である場合、そこには工事の受付ができる人はいても、工事の内容などについて詳しい人がいません。お客さんとしては、細かな質問に答えてもらえず、知りたいことが聞けないことが多いのです。

 

「担当者から連絡させます」

 

「工事に詳しい者がのちほど連絡いたします」

 

このような対応だった場合は、実際の工事は別の業者が行うのだと思ったほうがよいでしょう。受け付ける業者と施工する業者が異なる場合、何かトラブルがあったときの対応などが伝言ゲームになりがちです。また、元請けから下請けに仕事が依頼されると、そこで中間マージンが発生しますので、工事代金も元請けが工事するときと比べて高くなります。

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】4月25日(木)開催
【税理士が徹底解説】
駅から遠い土地で悩むオーナー必見!
安定の賃貸経営&節税を実現
「ガレージハウス」で進める相続税対策

 

【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力

次ページ見積書は「工事概要」と「塗装の詳細」に沿って確認
家の寿命を20年延ばす はじめての外壁塗装

家の寿命を20年延ばす はじめての外壁塗装

久保 信也

幻冬舎MC

なんとなく後回しにしがちな外壁塗装。実際に、料金や工法もよく分からない戸建て住宅オーナーは多い。 しかし、外壁塗装の知識がないまま業者に依頼してしまうと、雨漏りや料金トラブルが発生してしまうこともしばしば………

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧