行動力のある人は、実は怖がりである理由
行動力を身につけたいと思っている方は多いと思います。また、行動力の背後にあるものとして「勇気がある」とか「たくさん努力してきて自信があるから」「才能があるから成功をイメージできている」などと説明されると「そうだな」と思うことでしょう。
しかし、この行動力もある種の洞察力を使って、高めることができるのです。私がそれを実感したのは、数多くの起業家に対するインタビューを通してでした。「起業家」というと、あなたはどのようなイメージをもっていますか?
おそらく、市場のないところに果敢に切り込んでいく行動力のある人とか、失敗を恐れずに積極的にリスクをとっていく度胸のある人だとか、そうイメージされる方が多いと思います。私もインタビューする前は、そのように思っていました。
今でこそ私自身は起業家の一人であり、事業として起業家支援やベンチャー投資なども行っていますが、当時はまだ起業もしていなかったので、「自分は慎重だから起業家には向いていないかもしれない」などと考えていました。
ところが、実際は違ったのです。
成功している起業家、特に2回以上成功している起業家は全員、わりとネガティブで心配性でした。ところが不思議なことに、それでも行動力があるのです。
私は、行動力は度胸から生まれるものだと思っていましたが、それは間違いでした。度胸を必要としない状態に自分をもっていける人が起業家として一歩を踏み出しているのです。
では、度胸のいらない行動力はどのように生まれるのでしょうか。それはひたすらうまく行かないケースを考えて、考え抜いて、それでもなんとかなりそうだと思ったときに初めて生まれるものです。
普通の人は何か新しいことをやろうとしたときに、成功したときのことをイメージして夢を見ます。成功する起業家は逆に、失敗することをまず考えます。そして、失敗したときにどこまで損失をこうむるかを綿密に計算して、それ以上の被害はなさそうだし、これならば損失があっても十分に許容範囲だなと感じたときに、初めて行動に移すのです。
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