不動産営業あおられたら?なんとしてでも「断る」
最後に、ここまでで紹介したような不動産営業の「あおり」セールストークが来た場合のおすすめの対応方法について解説します。
■即決を迫れたら断る
まず大切なことは、あおられても焦って即決しないことです。ひとまず持ち帰って検討する旨をしっかりと伝えるようにしましょう。
「今決めてください」といわれた際は、はっきりと「今であればお断りします」と伝えることで悪質な業者と縁を切ることができます。利益が出る収益物件の場合、現在は引く手あまたなので、営業が一生懸命にクロージングをかけてくることはありません。
あおっている不動産営業は、即決せずに持ち帰って検討することを非常に嫌がり、何とかして阻止しようとします。
そのような営業が担当の場合にはその不動産会社全体が「売れない割高物件」をどうにか売ろうとしていると考えてよいでしょう。縁を切ることをおすすめします。
■営業への気遣いは不要
不動産営業のあおりを退けるとき「せっかく案内してくれているのに」「強く断ったら気を悪くするのでは」といった心配は無用です。売れない営業は断られることに慣れています。
中途半端に断ったり曖昧な返事をしたりすれば、不動産営業はその隙を突いてさらにセールストークを畳みかけてきますので、お互いの時間の無駄になってしまいます。
断る理由が特になくても、なんとなく気が進まないときは「とりあえず断る」というルールにすることで自分のお金と時間を守ることができます。
■嘘を見抜く不動産知識を身に付ける
営業の嘘を見抜くため、不動産に関する知識を身に付けることも大切です。
「あおり」セールストークをする営業のスキルレベルは間違いなく低く、筆者の経験上、内容には嘘が含まれていることが非常に多いです。
そのため、本当に買主のためにアドバイスしているのかを見極めるためには、買主側にも不動産の知識が必要になります。
「あおり」セールストークにのせられないためだけではなく、不動産の売買で不測の損害が発生することもありますので、不動産に関する勉強をして知識を身に付けておくことがおすすめといえます。
小島 優一
グランドネクスト株式会社
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】