何かと黒い噂が絶えない不動産業界。7年間で約500件の不動産取引の経験を持つグランドネクスト株式会社代表・小島優一氏は、不動産営業のセールストークの危険性について指摘しています。

「お子さんが喜びますよ」…あおり文句はこれだけある

では、不動産営業が家やマンションなどを売りたい場合、具体的にどのような「あおり」セールストークが使われるのでしょうか。

 

■とにかく契約や申込みを急かすトーク

 

「あおり」セールストークの常套句としてまず挙げられるのが、「この物件を申し込もうとしている人がほかにいます!」「この物件は問い合わせが非常に多いのですぐに売れてしまいます!」といった「急かす」トークです。

 

購入検討者の状況を理解しようとせず、十分に考える時間を与えないでとにかく契約を急かすようなトークは「あおり」である可能性が高いといえます。

 

さらに「これが最後の一戸です」「このような物件は二度と出ません」といった「限定感」を醸し出して急かす場合もあります。

 

そもそも、不動産にまったく同じものは一つとしてありません。「限定」や「最後のチャンス」といった言葉を並べて急かしてくる場合は、あおられている可能性が高いといえるでしょう。

 

■家族(お子さん)のためにと訴えかけるトーク

 

次に挙げられるのが「お子さんが喜びますよ」「家族のために決断しましょう」などといった「誰かのために」トークです。

 

人は自分のためだと決断できないことでも、大切な人のためなら無理をしてしまうことがあります。そのような「優しさ」につけこんで、契約をあおってくるような営業トークには注意が必要です。

 

「家の購入=家族の幸せ」と単純に一面だけを強調するようなセールストークは、「あおり」であることが多いといえます。

 

■家賃は資産にならないとけなすトーク

 

最後に挙げられるのは、賃貸に住んでいる方に向けて「家賃はドブにお金を捨てるようなものですよ」「賃貸は資産になりませんよ」といった「家賃をけなす」トークです。確かに家賃をいくら払っても資産にはなりませんが、気軽に転居できる点や住宅ローンを抱えなくても良い点など、賃貸にもメリットがあります。

 

それらをまったく無視して、とにかく「家賃はもったいない」「家賃分で住宅ローンが払える」などだけを繰り返してくるような場合は、あおりトークであると考えられるでしょう。

次ページ「不動産投資」でも信じられないあおり文句が…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧