多くの家庭で、親の「老い」はいずれ直面する問題です。ファイナンシャルプランナー・安田まゆみ氏の『そろそろ親とお金の話をしてください 』(ポプラ新書)より年をとった親との付き合い方について解説していきます。

週に1回、5分のコミュニケーションで変わる!

実際のところ、子どもにしてみれば40代、50代は働き盛りですし、子育てでもむずかしい局面を迎えていたりして、自分のことで精一杯だと思います。それでも、親が70歳を過ぎたら週に一度、10分、いえ5分でもいいので、コミュニケーションの時間を持っていただきたいのです。

 

そして、話をする時には上から目線ではなく「そうだね」「そうなんだ」と共感を示し、弱音や愚痴を聞いたら「いやいや健康でいてくれるだけでありがたいよ」と安心させてあげましょう。

 

親の老いを理解するにあたっては、関連書がたくさん出ています。私が、読んでとても勉強になったのは、兵庫県尼崎市で外来診療と在宅医療に携わる医師、長尾和宏さんと、同じく兵庫県の西宮市で高齢者や介護者、介護従事者の交流の場「つどい場さくらちゃん」を立ち上げた丸尾多重子さんの共著『親の「老い」を受け入れる』(ブックマン社)という本。高齢者、認知症患者の言動や心理について語られています。

 

また、親の認知症が気になるようでしたら、神奈川県平塚市で訪問診療を中心に行っている、在宅療養支援診療所・湘南いなほクリニック院長の内門大丈さんの著書『認知症の人を理解したいと思ったとき読む本』(大和出版)がお勧めです。

 

親とのコミュニケーションを始める前に一読しておくことをお勧めします。きっとあなたの力になってくれると思います。

 

 

安田 まゆみ

元気が出るお金の相談所 所長

 

 

 

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そろそろ親とお金の話をしてください

そろそろ親とお金の話をしてください

安田 まゆみ

株式会社 ポプラ社

離れて暮らす親の老いは、子どもにとって心配の種。 そのひとつに「お金」の問題があるが、親子の間でもお金の話はなかなか聞きづらく、つい先送りにしてしまっている人が多い。 だが、もし親が認知症になってしまったら、…

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