介護の失敗が相続を「争族」にする!
親の死後、相続については何かしら問題が起こるものです。
そして、もめる家族の76%が5000万円以下の遺産で争っています。1000万円以下でも33%です[図表]。
たとえば、1000万円の遺産をめぐって、3人の子どもが争っているA家。亡くなった親の介護を「した」「しない」でもめてしまいました。介護をしなかった子どもは法定相続分の権利を主張して譲りませんが、介護をがんばってきたほかの2人のきょうだいは納得できません。
そこで、各々が弁護士をつけ、手数料を払うとなると、手元にどれほどのお金が残るのか。もめごとは、時間も体力も気力も消耗します。A家の3人も冷静になれば「そこまでする必要はない」と思えるのでしょうが、いざ遺産分割協議に臨むと、お互いに意地の張り合いになるのです。
実は、こうした相続トラブルと介護の問題がセットであるケースが少なくありません。財産(お金)の話と同じくらい、介護や終末医療については親とじっくり話し合っておく必要があります。
それは、本人が「自分らしい人生」を全うするためであるのはもちろんですが、介護の失敗が相続トラブルの種になることが非常に多いからなのです。
Hさん(54歳・主婦)のケースです。Hさんは、夫を助け、2人の子どもの教育費を稼ぐために週5日、パートに出ていました。ところがある日、83歳の舅が心筋梗塞で倒れ、介護が必要となったのです。
78歳の姑は元気ですが、ヘルパーの手を借りるとはいえ、ひとりで夫を介護する体力はありません。そこで、姑から子どもたちにSOSが出たのです。
Hさんの夫は、兄と弟の3人きょうだい。兄は遠方で暮らし、弟にいたっては外国暮らしです。それにひきかえ、Hさん家族は実家から電車に乗って1時間ほどの街で暮らしており、介護に通えない距離ではありません。
夫はやさしい人で、両親を助けたい。でも、2人の子どもを大学に進ませてやりたいので、仕事をやめるわけにはいきません。そこで、Hさんがパートを週2日に減らし、舅の世話に通うことになりました。舅は、自宅での介護に満足し、Hさんにもいつも「ありがとう」と感謝の言葉を口にしていたそうです。
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