親の教育方針のせいで歪んでしまう子供たち
多くの子供たちは、その部分が圧倒的に欠けています。それどころか、目的意識が全くない。医者になろうというのに、生きていくうえでのビジョンがないのです。それは、医者の家に育った子供であっても変わりはありません。医者というものの職業意識も倫理観すらも持ち合わせていない。
そんな子供たちがあまりに多過ぎます。
失礼ながら、親の背中から何も学んでいないのです。親が放任主義か過保護で、大事なことを何も教えていない証拠です。
これは、医者の子供だけに限りません。医者に限らず、働くということの意義、意味が分からなければ、憧れや興味も湧かず、誰もわざわざ働きたいなどとは思わないでしょう。それでも人は働かざるを得ない。
なぜ働くかと言えば、それはお金のためです。お金を稼ぐために働く、生活のため、医者の場合はさらに贅沢をしたいから。そんな目的のために医者になられては困るのです。
親が子供に勉強の尊さ、楽しさを教えていない。父親は「忙しい」「疲れた」と言うだけで、家庭にそうしたムードがない。それで受験の話になると、急に「勉強しろ!」「こんな問題もできないのか!」と怒鳴る。それでは子供があまりにかわいそうです。
それまで欲しいものはすべて買い与え、甘えるだけ甘えさせて育てる。一方で「勉強しろ!」と言いながら、成績の結果ばかり求め、過保護は続けるのです。
いろいろな親がいます。
子供を叱らず擁護する親たち
最近、私の所に一本の電話がかかってきました。それは現在うちの予備校に来ている学生の親でした。
その親は「実は頼みがあるのです」と切りだしました。話を詳しく聞くと、「実は私の息子は18年間怒られたことがないのです。怒ったらきっとショックで反抗するでしょうから、うちの子は絶対に怒らないでください」と真剣に訴えるのです。
親が子供を怒ったことがない。呆れると言うべきか、驚きです。私たちにしても、怒りたくて怒る講師などいませんし、怒ったからといって、それで子供たちの成績が伸びるというわけでもありません。
しかし、教育には怒ることが必要なことも当然、あります。始終、ニコニコしていて使命が果たせる教育者など、本来あるはずもないと私は思っています。
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