医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役の長澤潔志氏が、自らの経験談をもとに、医学受験専門予備校に通う生徒たちのゆがんだ実態について解説していきます。

過保護でぜいたくな暮らしをしてきた子供たちは…

医者の子供が優秀なわけではありません。むしろ、過保護で贅沢に暮らしてきた子は、どこか破綻しています。ベンツを乗り回して、たばこを吸って、「お金を払っているから、何でも許される」と思っている子供もいます。恋愛をしに来ているのかと思いたくなるような女生徒も少なくありません。

 

合宿ともなれば、男子部屋と女子部屋の間の廊下に座って監視しなければならないため、まともに眠れないほどです。勉強する気などないのではないか? そもそも医者になる気も、その覚悟もない子が多いわけです。

 

どうしてもダメな子は、やめてもらうこともあります。しかし、それは本意ではありません。必死になって矯正しています。彼らをそんな若者にしてしまったのは、多くの場合、両親なのです。

 

 

長澤 潔志

医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役

 

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本連載は、『医学部受験の闇とカネ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。なお本記事で紹介している内容は、著者の体験をもとに執筆しております。万一、本連載の記載内容により不測の事故等が生じた場合、著者、出版社はその責を負いかねますことをご了承ください。

医学部受験の闇とカネ

医学部受験の闇とカネ

長澤 潔志

幻冬舎メディアコンサルティング

講師歴30年の医学部専門予備校代表の長澤潔志氏が、実体験をもとに、合格率を偽って、「授業料を挙げる予備校」、「コネとカネがなければ合格できない推薦枠を設ける大学」、「指導力不足で受験生を浪人に導く高校」など、さま…

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