介護費用「平均月額7.8万円」の恐ろしさ
認知症になると、遅かれ早かれ要介護状態になります。介護にかかる費用について具体的に見ていきましょう。
公益財団法人生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)では、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)のうち、一時的な費用(住宅改造や介護用ベッドの購入などの費用)の合計額は、平均69万円。
一時的な費用の分布を見ると、「かかった費用はない」が15.8%、「15万円未満」が19%と、比較的費用がかかっていない割合が多くなっています。
要介護度別にみると、介護費用(一時的な費用の合計)は「要介護3」が93万円で最も高くなっています。
次に、介護に要した費用のうち、月々の費用(月々払っている、もしくは支払っていた金額)を見ると、1か月あたりの平均は7.8万円。月々の費用の分布では、「15万円以上」が15.8%で最も多く、次いで「5万〜7万5000円未満」が15.2%、「1万〜2万5000円未満」が15.1%、「10万〜12万5000円未満」が11.9%となっています。
介護費用は、介護されている人がどういう状態で介護を受けているかによっても変わってきますが、一般的には、介護度が重くなるにつれ、介護保険では賄いきれない介護用品の購入やサービス、人的な補助等も必要になりますので、金額は上がっていきます。
介護保険で利用できるサービスには、要支援1〜2と認定された人が利用できるサービス(予防給付)と要介護1〜5と認定された人が利用できるサービス(介護給付)があります。
大きく分けると、
●介護サービスの利用にかかる相談、ケアプランの作成
●自宅で受けられる家事援助等のサービス
●施設などに出かけて日帰りで行うサービス
●施設などで生活(宿泊)しながら、長期間または短期間受けられるサービス
●訪問、通い、宿泊を組み合わせて受けられるサービス
●福祉用具の利用にかかるサービス
などがあります。
介護サービスの内容の詳細は、厚生労働省の「介護事業所・生活関連情報検索 公表されている介護サービスについて」というサイトが参考になると思いますので、検索してみてください。
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