アドバイザーから見た事例のポイント
理事長が、病院経営を続けていくうえでは、さまざまな理念や目標があるはずです。地域医療に貢献したい、スタッフを幸せにしたい、高い経済的な利益を得たい、等々。しかし、経営環境が変わるなかで、そのすべてを同時に実現していくことは、至難の業です。
なにを最優先の事項と考えるのかによって、経営の舵取りは変わります。森理事長は、ある意味でスタッフの幸せという理念を最優先の事項と考え、その点に強くこだわったためにM&Aは破談となりました。M&Aとしては失敗の事例ということになりますが、それが良かったのか、悪かったのかは、今のところ判断できません。
余語 光
名南M&A株式会社 事業戦略本部 医療支援部 部長
認定登録医業経営コンサルタント登録番号7795号/医療経営士
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