我が子により良い将来を、と考えるあまり、進路や就職先に口を出してしまう保護者は少なくありません。しかし、その行動が我が子の成長を阻んでしまうのです。今回は、なぜ子どもに自己決定させるべきなのか、見ていきましょう。

 

下の子の世話もして、その上に上の子まで。「そのくらいお兄ちゃんなんだからできるでしょ!」と怒ってしまうこともあると思います。ただどこかで、上の子も不安になっているんだなと理解をして、少し余裕があるときは、そういう赤ちゃん返りにつきあっていただければと思います。

もうすぐ小学生なのに…甘えん坊の息子を自立させたい

実際にあった質問をもう1つご紹介しましょう。

 

【質問】

 

5歳の男の子ですが、いまだに甘えが強く、友達と遊んでいても、嫌なことがあると、すぐに「ママ~!」と、べたべた甘えてきます。もうすぐ小学生ですから、もう少し自立してほしいのですが、どうしたらいいでしょう。

 

【回答】

 

もうすぐ小学生かと思うと、心配になるお母さんの不安もわかります。しかし、自立と依存(甘え)の行ったり来たりのペースは、子どもによって違うのです。子どもの心は、甘えと自立を繰り返して大きくなっていきます。たくさん甘えて安心感を得ると、自由に自分でやりたいと思って、それが意欲となり、自立の世界へ向かいます。

 

ところが、自立の世界は自由であると同時に、不安な世界です。その不安があまり大きくなると、子どもは甘えの世界に戻ってきます。ですから、たくさん甘えた人が自立するのです。小さいときに充分に甘えられない状況であった場合や、感受性が強く、周囲に対して不安を抱きやすいお子さんの場合は、甘えの期間が長くなってしまうことも考えられます。甘えの必要な量は子どもによって違うのです。

 

たくさん甘えさせているのに、どうしてうちの子は甘えてくるのだろう、と思ってしまうかもしれませんが、甘えに付き合って、しっかり受け止めていくと、成長につれて、必ず親から離れるようになってきます。

 

子どもが甘えを求めてくる限りは、それは、その子にとって必要なものだと考えて、受け止めていくことが大切なことなのです。

 

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大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

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