我が子により良い将来を、と考えるあまり、進路や就職先に口を出してしまう保護者は少なくありません。しかし、その行動が我が子の成長を阻んでしまうのです。今回は、なぜ子どもに自己決定させるべきなのか、見ていきましょう。

なぜ、今「児童発達支援事業」が求められているのか…
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日本人の「主観的幸福度」は世界で54位…

どんな親でも、「子どもに幸せになってほしい」と願う気持ちは同じです。だからこそ、「将来困らないように」「よい学校に行けるように」「幸せでいられるように」と、いろんなことをしてあげたいと考えます。しかし、「幸せの条件は何か?」と問われれば、答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。

 

近年、幸福度研究が注目を集めています。

 

国連の2018年世界幸福度報告書によると、日本の主観的幸福度は世界54位であるという結果が報告されており、この数字は決して高いといえるものではありません。

「自己決定」が幸福を左右する大きな要因になる!?

神戸大学特命教授である西村和夫氏と同志社大学教授である八木匡氏は、「主観的幸福感と所得水準は必ずしも相関しない」という点に着目して、2万人の日本人を対象とする調査を行いました。

 

その結果、「健康」と「人間関係」に次いで、「自己決定」が幸福を左右する大きな要因となることがわかったのです。

 

人間には強い生存本能があるため、健康でないと幸福を感じることができないことは頷けます。また、人とのかかわりのなかで愛情を感じることは、幸福の重要な要素であることを疑う人はいないでしょう。

 

ここまでは、マズローの欲求5段階説を鑑みても納得がいきます。

 

しかし、「自己決定」が「所得」や「学歴」よりも幸福に関して重要な意味を持つということは、私たちの常識において当たり前のことではありませんでした。

 

自己決定とは、「人生の選択の自由を持っている」ということです。自分で進路を決め、自分で将来を作り上げていくことが、お金持ちになったりよい大学に行ったりすることよりも、幸福に関して重要な要素だというのです。

 

いい大学に行くよりも「自分で進路を決める」ほうが幸せになれる!?(画像はイメージです/PIXTA)
いい大学に行くよりも「自分で進路を決める」ほうが幸せになれる!?(画像はイメージです/PIXTA)

 

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「発達障害」という個性 AI時代に輝く──突出した才能をもつ子どもたち

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大坪 信之

幻冬舎メディアコンサルティング

近年増加している「発達障害」の子どもたち。 2007年から2017年の10年の間に、7.87倍にまで増加しています。 メディアによって身近な言葉になりつつも、まだ深く理解を得られたとは言い難く、彼らを取り巻く環境も改善した…

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