老人ホーム選びが難しいのは入居経験がないから
老人ホームもブランド特性を理解して選ばなければならない
ホテル選びがネットサイトで効果的にできるのに対し、なぜ老人ホーム選びはネットサイトだけでは完結しないのか?
ホテルと老人ホームは次の点が圧倒的に違うからだと、私は考えています。結論から先に申し上げます。老人ホーム選びがネットサイトだけではダメな理由は、老人ホームに入居を考えている人の多くが、かつて老人ホームに入居したことがない人であるからです。つまり、老人ホームの入居者として未経験者の人たちだということです。
私は、国内出張の場合、ホテル検索サイトで予約をします。いちいち、旅行代理店に赴き、対面で代理店スタッフと相談して決めることはありません。国内の場合、何回も交通機関を利用し、ホテルも利用し、出張先の地域の様子も何となく想像がつくのでネット環境だけで解決してしまうからです。
さらに、今まで行ったことがない場所や泊まったことがないブランドのホテルを利用する場合は、サイトの口コミ情報や写真などで確認をしています。これも、重要な情報として活用しています。その理由は何でしょうか?
ホテルの口コミ情報を確認すると、その情報からそのホテルのイメージを理解することができます。イメージが理解できるということは、私自身が過去に何度もホテルに泊まり、多くの経験をしているからに他なりません。たとえ、批判的な口コミがあったとしても、この内容はひどいとか、逆にこのぐらいなら仕方がないのではとか、このぐらいは我慢しないといけないのでは、などということを、自分で判断することができます。
しかし、老人ホームを探している人の多くは、今までに老人ホームに入ったことがない人ばかりです。そのような人がサイトの口コミ情報だけで、いったいどの程度、正しく老人ホームのことを理解することができるというのでしょうか?