老人ホームの部屋…「北向きはむしろ良い」とされる意外な理由

もし親を老人ホームに入居させるとして、まず第一歩として何を理解しておけばいいのでしょうか。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が、親を老人ホームに入れようと思った時に「知っておきたい選び方、探し方」を明らかにします。本連載は小嶋勝利著『親を老人ホームに入れようと思った時に読む本』(海竜社)から一部を抜粋、編集したものです。

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「職員配置数」に利用料金は影響される

ホテル選びを例に、老人ホーム選びを考えてみる

 

老人ホーム選びの手順を考えていきましょう。

 

まずは、エリアと予算の確認です。不動産物件選びと少し違うところは、同一エリア、同一築年数、同一料金ではないところです。

 

不動産物件の価格決定プロセスは、地価、つまり土地の価格がベースになっています。次に建設費用です。3番目は、周辺の住環境といったところではないでしょうか。中古物件の場合は、当然築年数が価格に影響を与えます。最近の不動産物件のトレンドは、中古物件をリノベーションにより新築物件のように新しくして販売することがマンションなどを中心に流行っているようです。

 

不動産物件はこの3つで、おおむね料金は決定します。しかし、老人ホームの場合、不動産物件ほど明確なエリア相場という概念がありません。地価や建設費は、料金を決めるためには重要な要因であることには変わりはありませんが、それ以上に重要な要因が介護支援サービスの内容になります。どのようなサービスを提供するのか、という介護サービスの質と量から算出する「職員配置数」が、利用料金に大きく影響を受けることになります。

 

これは、どちらかというと、ホテルの料金形態に近いのではと私は思っています。ホテルの場合、同一地域、同一エリアでも、ビジネスホテルとシティホテルやラグジュアリーホテルとは料金がまったく違います。それは、そのホテルで提供されるサービス内容の質が違うからにほかなりません。そして、利用者である宿泊者は、目的の用途や個人の好みにより、どのようなホテルに宿泊するのかを決断しているはずです。

 

老人ホームはホテルの料金形態に近い? (画像はイメージです/PIXTA)
老人ホームはホテルの料金形態に近い?
(画像はイメージです/PIXTA)

 

旅行の目的が、観光重視であれば、宿泊施設は寝るだけでよいということになり、宿泊特化型のビジネスホテルで十分です。しかし、たまの旅行なので非日常的な時間を楽しみたいということであれば、多少多めに予算を割いても、高級ホテルに宿泊することを選択する方もいると思います。さらに、せっかく観光地に来たのだから、ご当地料理を堪能したいという人の場合は、料理がウリのホテルや旅館になると思います。

株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役

(株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役。1965年神奈川県生まれ。日本大学卒業後、不動産開発会社勤務を経て日本シルバーサービスに入社。介護付き有料老人ホーム「桜湯園」で介護職、施設長、施設開発企画業務に従事する。2006年に退職後、同社の元社員らと有料老人ホームのコンサルティング会社ASFONを設立。2010年、有料老人ホーム等の紹介センター大手「みんかい」をグループ化し、入居者ニーズに合った老人ホームの紹介に加えて、首都圏を中心に複数のホームで運営コンサルティングを行っている。老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、施設の真の姿を伝え続けている。

著者紹介

連載親を老人ホームに入れようと思った時に「知っておきたい選び方、探し方」

親を老人ホームに入れようと思った時に読む本

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小嶋 勝利

海竜社

老人ホーム探しの「主役」は、一体誰なのでしょうか?もちろん「入居者」である、と答える方がほとんどではないでしょうか。しかし、多くの場合、とくに要介護高齢者用の老人ホームの場合、主として探しているのは「家族」です…

誰も書かなかった老人ホーム

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小嶋 勝利

祥伝社新書

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老人ホーム リアルな暮らし

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小嶋 勝利

祥伝社新書

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もはや老人はいらない!

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小嶋 勝利

ビジネス社

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