年金月14万円が5年待つだけで月20万円に…「魅力的」と決断
「年金を増やすなんて、考えるんじゃなかった」
そう語るのは、佐々木定明さん(仮名・70歳)。佐々木さんは64歳のとき、老齢年金の受給を70歳まで繰下げる決断をしました。当時、65歳から受け取れば年金は月14万円ほど。貯金も約1,800万円あり、一人の老後に困るというほどの状況ではありませんでした。
通常は65歳になる前に年金受給の手続きをしますが、手続きをしなければ「繰下げ」扱いに。1ヵ月繰下げるごとに年金が0.7%ずつ増加。1年の繰下げで8.4%、最大の10年では84%年金が増加。佐々木さんの場合、5年繰下げで月14万円が月20万円。年間60万円も増える計算で、「待つ価値がある」と考えたといいます。
「老後は長い。年金が増えるなら、そのほうが安心だと思ったんです。今思えば、ちょっと欲をかいていたのかもしれません」
65歳以降もハローワーク経由で再就職し、月18万円前後の収入を確保。週5日フルタイムで働き、生活リズムは現役時代とほぼ変わりませんでした。
「70歳になったら仕事を辞めて、旅行に行って、ゆっくり暮らす。そのための我慢だと思っていました」
ところが、70歳になった今、その判断を深く後悔しているというのです。
