
もし親を老人ホームに入居させるとして、まず第一歩として何を理解しておけばいいのでしょうか。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が、親を老人ホームに入れようと思った時に「知っておきたい選び方、探し方」を明らかにします。本連載は小嶋勝利著『親を老人ホームに入れようと思った時に読む本』(海竜社)から一部を抜粋、編集したものです。
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何でもやってくれる介護は高級老人ホームが多い
押しつけ介護か野放し介護か。あなたはどちらがよいですか?
具体的な「個別」の違いを例をあげて考えていきましょう。
ある老人ホームは、入居者の痒いところに手が届くような、丁寧で気配りのある介護方針を掲げています。したがって、入居するとたいした用でもないのに居室に介護職員が頻繁に来て「ご気分はいかがですか」「困っていることはありませんか」「何かお手伝いをしましょうか」などと言ってきます。

またあるホームは、自立支援を掲げ、入居者に対し、できることは何でも自分でやってもらうことを介護方針としています。入居者が着替えをしたいと言っても、「手が動くのだから自分でできますね」「そう言って甘えていると、そのうち、腕の関節が固まって動かなくなりますよ」「自分でやりましょう。さあ、やりましょう」などと、スパルタ式に突き放されます。
どちらがよいでしょうか? そして、自分には、自分の親にはどちらのパターンがよいと考えますか? もちろん、この2つの介護のどちらかが正しくて、どちらかが間違っているということではありません。どちらも正しいと思います。重要なことは、あなたやあなたの親にとって、どちらが向いているのか?ということなのです。
私の経験では、何でもやってくれる介護方針は、高級と言われている老人ホームに多いと感じています。サービス体制を維持するためにはコストがかかるからです。そして、高級ホームなので比較的、経済的にも恵まれている入居者が多く入居しているようです。そして、その入居者の一定数は「煩わしい」「放っておいてほしい」「用があれば呼ぶから来なくてもよい」などと言って、この扱いに批判的です。当然、何人もの入居者が、「息が苦しくなる」と言って他のホームに移っていきました。
逆に、自分のことは自分でやれと言うホームは、比較的低額な料金体系のホームが多いと思います。介護職員を多く配置しなくてもよいので、低コストで運営することが可能となり、その分設定料金もリーズナブルになるからです。
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