(※写真はイメージです/PIXTA)

厚生労働省『令和4年人口動態統計』によると、2022年、離婚全体の約23.5%を『婚姻20年以上』のカップルが占める熟年離婚が占め、過去最高となりました。老後の生活に必要なのは「お金」や「健康」だけではありません。長年連れ添った夫婦であっても、価値観や生活リズムのズレが原因で、関係が思わぬ形で崩れてしまうことがあります。とくに退職後、在宅時間が増えることで、互いの“違和感”に気づきやすくなり、静かに関係が壊れていくケースも少なくありません。

「仲がいいのが自慢だったんです」

「まさか、こんなことで夫婦関係が壊れるなんて思いもしませんでした」

 

そう語るのは、東京都内に暮らす斉藤俊明さん(仮名・68歳)。長年連れ添った妻との関係に、ある“ささいな違和感”が影を落としはじめたといいます。

 

斉藤さんは大手メーカーで定年まで勤め上げ、60歳で退職。その後は年金と退職金、そして共働きだった妻とコツコツ築いてきた資産5,000万円をもとに、都内の分譲マンションで悠々自適の生活を送っていました。

 

「夫婦で旅行も行ったし、趣味も一緒に楽しんできました。うちは夫婦仲がいいほうだと思っていたんです。でも……」

 

転機が訪れたのは、斉藤さんが68歳になったころ。退職後の生活に慣れ、在宅時間が増えたことで、妻・弘子さん(仮名)の“ある行動”に気づくようになったといいます。

 

「夜中、ふと目が覚めると、パソコンの音が聞こえてくるんです。カチャカチャってキーボードを打つ音がずっと。最初はたまたまだと思ったけど、毎晩同じ時間。2時とか3時とか……もう何かに取り憑かれたみたいに」

 

弘子さんは、スマホやパソコンで“ある趣味”にのめり込んでいたのです。ネットオークションやライブ配信、SNS交流などに夜中まで没頭し、生活リズムは完全に夜型に。昼夜逆転の生活により、日中はぼんやりして家事も手が回らなくなり、夫婦の会話も減っていきました。

 

「注意しても、『私の楽しみを奪わないで』って言うんです。何度も話し合ったけど、最後は喧嘩になってしまって」

 

斉藤さんは別の部屋で寝るようになり、夕食も別々に取る“家庭内別居”状態に。もともと仲が良かったからこそ、心の距離ができたときの寂しさは深く、日に日に心をすり減らしていったといいます。

 

「ある日、『少しの間、妹のところに行くわ』と言われました。喧嘩したわけでもない。ただ、静かに距離を取られた。ああ、本当に壊れたんだなって」

 

弘子さんはそのまま戻ってこず、現在は別々に暮らしているといいます。

 

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