今年の冬はノロウイルス、インフルエンザのみならず、新型コロナウイルス感染のリスクも懸念されています。それぞれのウイルスを同時に除染することは可能なのでしょうか。本記事では、ダイヤモンドプリンセス号の除染作業に従事した、特殊清掃のプロ集団である「特掃隊」の連載「HOW TO コラム」より、新型コロナウイルス、ノロウイルス、インフルエンザそれぞれの感染経路や消毒方法について見ていきます。

 

・アルコール (消毒用エタノール)

・次亜塩素酸ナトリウム

・加速化過酸化水素 (界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン)

 

ご覧の通り、新型コロナウイルスの不活化とインフルエンザの失活化は同じアプローチで良いのです。

 

ノロウイルスはどうでしょうか?

 

・次亜塩素酸ナトリウム

・加速化過酸化水素 (界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン)

 

 

ノロウイルスにはアルコールは効果が無いのです。
ですから、アルコールでは冬場のコロナウイルス対策は万全とは言えません。

 

[図表]有効なアプローチ

 

冬場のコロナウイルス対策は

 

・次亜塩素酸ナトリウム

・加速化過酸化水素 (界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン)

 

上記2つを使用して消毒、除菌作業、清掃作業を行うことで、冬場に心配なインフルエンザ、ノロウイルス対策も兼ねることができるのです。

 

ここまでで、冬場のコロナ対策に有効なのは次亜塩素酸ナトリウムと加速化過酸化水素であると記しました。この2つを使った消毒方法を説明します。

 

【次亜塩素酸ナトリウム】

1.水拭きで対象物を清掃し乾燥させる

2.次亜塩素酸を含んだウエス、雑巾などで対象物を拭く  

 

【加速化過酸化水素】

1.加速化過酸化水素を含んだウエス、雑巾で対象物を拭く

 

ご注意いただきたい点としましては、汚れている状態では消毒効果が限定的になってしまうため、次亜塩素酸での作業の場合は、消毒作業の前に清掃を行う必要があります

 

※厚生労働省HP参照

 

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