中国の経済規模は日本より大きいが、人口は日本よりはるかに多いので…経済評論家が教える「GDP」と「経済成長率」の超キホン

中国の経済規模は日本より大きいが、人口は日本よりはるかに多いので…経済評論家が教える「GDP」と「経済成長率」の超キホン
(※写真はイメージです/PIXTA)

ニュース等で耳にする機会が多い「GDP(国内総生産)」という言葉。GDPは重要な経済指標のひとつですが、正しく理解している人はあまり多くないかもしれません。本記事では、経済評論家の塚崎公義氏が、ニュースの理解に不可欠な重要な経済用語を初心者にもわかるようやさしく解説します。

 ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

トランプ劇場と超富裕層課税 増税か、減税か――税制が映し出すアメリカの真実
奥村眞吾(著)+ゴールドオンライン(編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

GDP=「国内で生み出された付加価値の合計」

ニュースなどでしょっちゅう耳にする「GDP(国内総生産)」という言葉ですが、聞き覚えはあっても、正しく理解できている人はあまり多くないようです。GDPをひと言でいえば「国内で生み出された付加価値の合計」であり、統計データの作り方は3パターンあります。平易な例でやさしく説明してみましょう。

 

【GDPデータの作り方①】各社の付加価値を合計する

 

部品会社に「御社が作り出したものは?」と尋ねたら、「30万円分の部品を作り出しました」と答えたとします。

 

自動車会社は「100万円の自動車を作りましたが、30万円は仕入れた部品なので、自社で作り出したのは70万円分です」と答えたとします。

 

この「自社で作り出した分」を「付加価値」と呼びます。

 

自動車販売会社は「わが社は何も作っていませんが、販売員がパンフレットを持参して顧客を訪問した結果として100万円で仕入れた自動車が120万円で売れたのですから、20万円分のサービスをした、つまり〈20万円分の価値を生み出した〉と考えています」と答えたとします。

 

日本に3社しかないとすれば、各社の付加価値を合計した120万円が日本のGDPだ、ということになります。

 

【GDPデータの作り方②】消費者に「買ったもの」を聞く

 

2つ目の方法は「消費者に自動車を買ったか聞く」方法です。消費者が「120万円の自動車を買った」と答えたならば、「きっと120万円分の自動車が生産されたのだろう」と推測できるからです。

 

ほかにも、企業が業務用に自動車を買ったかどうかを聞きますし、メーカーと販売会社に「作ったけれども売れ残った自動車があるか」も聞きます。作ったけれど輸出されてしまった車があるといけないので、税関に輸出車を聞きます。消費者が輸入車を買った可能性も考えて、税関には輸入についても聞きます。そうしてさまざまな調整をした結果、GDPが求められる、というわけです。

 

【GDPデータの作り方③】労働者の給料と、企業の儲けをそれぞれ聞いて合計する

 

3つ目の方法は、労働者に給料を、企業に儲けを聞いて合計する方法です。

 

販売額から仕入れ額と支払い給料を差し引くと利益が求まります。ということは、利益と支払い給料を足した値は「販売額-仕入額」すなわち付加価値と等しくなるはずだからです。

次ページ経済規模の比較でわかることとは…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧