経済基盤が安定すると、人は心に余裕を持ち、豊かな人生を送れることを多くの大家を取材して強く感じたという。1万人の大家を取材してきた著者が、サラリーマンの定年後に毎月着実に家賃収入を得ることができる不動産で資産を増やす方法を伝授する。本連載は賃貸不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」の編集長の永井ゆかり氏の著書『1万人の大家さんの結論!生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』から一部を抜粋、再編集した原稿です。

管理会社に「すべてお任せ」ではいけない

永井ゆかり著『1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』(プレジデント社)
永井ゆかり著『1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』(プレジデント社)

また、生活の基盤である住まいに安全・安心が求められることは当然だろう。求める度合いは、 人によって異なる部分があるが、最低限、盗難に入られにくいセキュリティーは整備しておきたい。前述の清潔を保つことは防犯にも関連する。清潔はきちんと管理されている証しだからだ。安全・安心は防犯だけでなく、防災の面にも関係する。昨今は豪雨や地震が頻繁に発生している。こうした備えについても重視されつつある。

 

最後の管理面の問題。家主は、管理面の問題だからといって、管理会社に「すべてお任せ」ではいけない。何かあったときに管理会社が対応できる体制になっているか、よく確認することが大事だ。

 

プラスアルファで、プレゼントやイベント企画などを行う家主もいるが、もし、誰もが求める賃貸住宅の水準に達していないとすれば、すぐに家主として取り組むべき仕事の優先順位を入れ替えるべきといえるだろう。

 

永井ゆかり
「家主と地主」編集長

 

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1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門

1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門

永井 ゆかり

プレジデント社

ひと昔は、大家さんというと「不労所得が得られる」と言われた。現在は人口が減少し、空室は増え、入居者の層も多様化し、世の中が複雑化したことで、大家の経営の難易度は確実に上がっている。しかし、やり方さえ間違わなけれ…

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