音韻意識とは、人の声(音声)を聞いて、それが意味として意識できる力のことです。たとえば、「はなをさわる」を聞いて、「はな」を「花」あるいは「鼻」といった意味のあるイメージをもつことができる意識のことです。
読字障害は、漢字の画数やひらがな、カタカナ、アルファベットなど文字によって困難性は違いますが、おおよそ次のような障害の特徴をもっています。
①逐字読み(文字の一字一字をたどる読み方)。スラスラと流暢に読むことができない
②文字を読む際の不自然な区切り方。単語として認識することができない
③文字や行のとばし読み。注意が逸れてしまう
④推測読み。集中が続かない
2.書字表出障害:文字が書けない
文字の「読み」ができるようになって、「書き」ができるようになります。ところが、読めたとしても書くことになると、自分の思うとおりに手や腕が動かず、上手に書くことができないのです。私たちは、いつも利き手で文字を書いていますが、ペンを利き手ではない反対に持ち替えて書いてみれば、改めて文字を書くことの大変さを思い知らされます。利き手でないと力が入らず、少し書くだけでたいへん疲れてイライラしてきます。そして、書くのが嫌になり勉強自体をしたくなくなります。
小学校以降での勉強ではノートをとることが学習活動の中心になりますので、徐々に勉強に遅れをきたすことになります。書字表出障害には次のような症状が見られます。
1.文字の大きさや並びの不揃い
2.促音(つまる音)や撥音(「ん」と表記される鼻音)の表記の誤り
3.形態が似ている文字の誤り(例、「しこ」と「に」、「め」と「ぬ」、「は」と「ほ」、「す」と「む」)
4.鏡文字や部分の書き誤り
最近はICT(情報通信技術)教材の活用が進んできています。これは学習障害をもつ子どもには朗報です。授業のなかでタブレットを使ったり、板書をカメラで写し撮ったりすることに抵抗がなくなってきました。
このように便利なツールを使うという合理的配慮が、多くの学習活動でおこなわれる必要があるのですが、これには学校の先生と子ども、学級の周囲との合意が必要です。すべての子どもが授業のなかで、タブレットを使うようになると、学習障害のある子の心理的負担はなくなっていきます。そうでないと特別扱いのような感じになって、周囲から批判を受けたり、本人も便利ツールを使うことに引け目を感じたりします。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】