問題業者を平気で会社に迎え入れる脇の甘さ
発注元が茶番劇の舞台を用意してしまう
おざなりな運用しかせずに、営業だけは一生懸命な広告代理店やSEO会社。そんな会社が幅を利かせ、ときにはお客を食いものにする。クライアントは不信感を持ちながらもどうしていいか分からずに出費を続ける。これがウェブマーケティング業界の実態です。
私は真面目に取り組んでいる同業他社の足を引っ張る、こうした自称〝ウェブマーケター〞の存在を許すことができません。
その一方で、発注する側がこれでは成果が出ないのも無理はないと思うこともたびたびあります。
発注する相手をきちんと選ばない。ウェブやマーケティングについての基本知識がなく、持っている情報が古い。なにごとも相手任せにして、数字が伸びない原因も考えようとしない。どれもウェブマーケティングをうまく展開できないでいる企業の典型です。
こんなクライアントが、〝ウェブマーケティング〞に名を借りた茶番劇の舞台を用意し、問題のあるウェブマーケティング会社を迎え入れてしまっています。
たとえ独自の商品開発や技術力の向上を追求するのに一生懸命でも、それを売上に結びつけられなければ会社の成長にはつながりません。ところがマーケティングやプロモーションの重要性を認識していない経営者が多いので、端で見ている方が歯がゆい思いをしてしまいます。
ウェブマーケティングを利用して売上を伸ばし事業を拡大するのは発注元の企業で、広告代理店や制作会社、SEO会社などはそのために利用するパートナーでしかありません。まやかしに騙されることなく、自らがウェブマーケティングの主役となって売上を増やしていかなければなりません。
次の項目から私がこれまで見てきた残念な発注元企業の例を紹介していきます。ぜひとも同じような失敗をすることがないようにしていただきたいと思います。