人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのでしょうか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに検討していきます。今回紹介するのは、西東京市「保谷」。

一部、人口減が予測されるエリアも

■将来人口と災害リスク

不動産投資において、人口は重要なファクターとなりますが、日本は現在、人口減少期で東京も例外ではありません。今後、不動産投資において、エリア選定がより重要になります。

 

【国内不動産投資セミナー】はこちら

西東京市では、2030年に人口増加率-0.05%、2040年に-0.88%となると予測。人口減を記録するといわれていますが、その減少幅は緩やかです。また黄色~橙で10%以上、緑~黄緑0~10%の人口増加率を表し、青系色で人口減少を示すメッシュ分析で「保谷」周辺をみてみると、駅近から駅南東側のエリアでは安定的な人口増加を示す黄緑~緑を占めますが、駅南西のエリアでは人口減少の青系色が広がります。今後の不動産経営において、安心材料も不安材料も混在するエリアといえそうです(図表8)

 

出所:地域経済分析システム、国土交通省「メッシュ別将来人口推計(平成30年推計)」
[図表8]2015年~2040年「保谷」エリアの人口増減率 出所:地域経済分析システム、国土交通省「メッシュ別将来人口推計(平成30年推計)」

 

さらに不動産経営において気になるのが、災害リスクです。東京都による「地震に関する地域危険度測定調査」では、東京の地盤を12種類に分類し、地震の際にどのような被害が出るのかを町丁別に評価していますが、保谷周辺は地盤が安定している「台地」に分類され、総合評価も一部「3」のエリアもありますが、おおむね「1~2」と、地震リスクの低いエリアだといえそうです(図表9)

 

出所:東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査」より ※地震に対するリスクを1~5の5段階で評価。数字が小さいほどリスクも小さくなる
[図表9]「保谷」周辺の地震リスク 出所:東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査」より
※地震に対するリスクを1~5の5段階で評価。数字が小さいほどリスクも小さくなる

 

また西東京市のハザードマップをみてみると、駅南口エリアの「かえで通り」沿いや、駅北口エリアの白子川沿いなどに、大雨の際に浸水リスクが認められます。

 

■まとめ

都内でも有数のターミナル駅である「池袋」から20分強の「保谷」。西東京市と練馬区の境に位置し、西東京市の拠点のひとつに位置づけられています。

 

中古マンション価格は東京都平均と比較してかなりリーズナブルで、初期費用を抑えた不動産投資がかなう可能性があります。

 

人口減がはじまると予測されていますが、そのスピードは緩やか。ファミリー層からの支持が厚いエリアですが、「池袋」から30分圏、また都心へのアクセスも良好であることから、今後も若手の会社員を中心にニーズが見込まれるエリアだといえそうです。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録