人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのでしょうか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに検討していきます。今回紹介するのは、板橋区「大山」

活気ある2つの商店街がシンボルの街

「大山」は、東京都板橋区に位置する、東武東上線の駅です。「池袋」から数えて3駅目。都営地下鉄三田線「板橋区役所」駅へは、北口を出て徒歩5分ほどのところにあります。

 

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駅南口を出ると、長さ約560m、店舗数約200店にも及ぶアーケード街「ハッピーロード大山商店街」が西へと伸び、さらに東上線の線路を渡ると「遊座大山商店街」が国道254号線(川越街道)に至るまで伸びています。

 

商店街には、チェーン店も増えていますが、まだまだ個人商店も多く残り、いまどきの商店街に珍しくなった青果店や鮮魚店なども。まさに地域の台所といった雰囲気で、いつも多くの人で賑わっています。東京を代表する商店街のひとつなので、テレビのインタビューなどによく登場することも。

 

一方で、飲食店や娯楽施設も多いので、少々治安を不安視する向きもあります。ただ夜の限られた時間のことなので、それほど懸念することではないでしょう。

 

周辺は、低層の集合住宅や一戸建てが混在するほか、大通り沿いには単身者用マンションも多く立地。商店街の近くや幹線道路沿いはうるさく感じますが、それ以外は閑静な住宅街が広がります。

 

また駅北側、徒歩3分ほどのところには、総合病院である「東京都健康長寿医療センター」があります。個人クリニックも多く点在しているので、もしものときも安心です。さらに区役所や板橋区立文化会館など、公共機関も充実。よくある「住みたい街」などのランキングでは名前を聞かない「大山」ですが、交通面でも、生活面でも、利便性は抜群にいい街です。

 

一方で、注視したいのが、駅周辺の開発計画。大山周辺では、都道420号線(中野通り)の拡張と、東上線との連続立体交差事業が予定されています。中野通りの拡張では、ハッピーロードのアーケードを撤去しなければならず、計画は進んでいません。街の住みやすさ、防災力向上に繋がる一方で、大山=アーケード街というイメージにも関わることもなので、今後の動向に注目です。

 

■各駅停車のみの利用も巨大ターミナル「池袋」まで5分

「大山」は、各駅停車しか停まりませんが、ターミナル駅の「池袋」まで5分ほど。通勤時間帯には5~6分間隔で電車が来ます。

 

池袋からはJR線のほか、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線に接続し、都心の主要エリアにアクセスできます。

 

また前出の通り、都営地下鉄三田線「板橋区役所」も徒歩圏内。駅東側のエリアの居住であれば、2路線使うのも便利。三田線では「大手町」や「内幸町」など、都心方面にダイレクトにアクセスできます。

 

駅前にはバスロータリーはなく、バス利用のためには徒歩5~10分ほど歩いて最寄りの停留場に向かう必要はありますが、池袋方面へアクセスすることもできます。

 

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