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家賃水準は意外と検討できるレベルだが…
駅周辺の家賃水準をみていきましょう。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は7.65万円、11分を超えると6.67万円（図表1）。同条件の東京都世田谷区の家賃水準は、駅10分圏内で7.04万円、11分を超えると6.41万円。「下北沢」駅周辺は、世田谷区の平均を上回る家賃水準となっています。
会調べ（6月22日時点）
※単位は万円
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25～29歳で27.5万円、30～34歳で34.1万円です（図表2）。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。
※10名以上の企業対象
※数値は所定内給与額
※単位は万円
「下北沢」駅周辺は、30代会社員であれば適正家賃内で検討できるエリアであり、駅から離れたエリアであれば、20代会社員でも検討できる水準です。大手ポータルサイトでは、30代適正家賃内、駅徒歩10分圏内で、多数の単身者用物件を見つけることができます。築年数は多くが30年以上で、新築または築5年未満の築浅物件であれば、10万円前後の家賃となります。下北沢周辺で築年数にこだわるのであれば、適正家賃をオーバーするのは避けられないでしょう。
交通面はどうでしょうか。井の頭線利用で「下北沢」から「渋谷」は8分、小田急線利用で「新宿」9分。小田急線「代々木上原」では降りたホーム反対側で東京メトロ千代田線に乗り換えができ、「表参道」10分、「赤坂」15分、「大手町」25分と、都心方面へのアクセスも抜群です（所要時間は、平日8時に「下北沢」駅を出発した場合の目安）。
買い物環境はどうでしょうか。駅周辺には「foodium」「ピーコック」「オオゼキ」「まいばすけっと」などスーパーも多く、大手ドラッグストアチェーンも多数立地しています。最寄り品の購入で困ることはありません。また規模の大きな量販店はありませんが、個性豊かなショップで、インテリアや家電も揃えることも。
また駅周辺には、ファストフードやファミレス、牛丼店、定食店が揃っています。最近はチェーン店も増えていますが、せっかくであれば、この街にしかないバリエーション豊かな個店を楽しみたいもの。フランクな雰囲気のリーズナブルな店が多いので、単身者でも臆することはありません。毎食のお店選びが楽しみになる、そんな街だといえるでしょう。
都内の街の中でも、ひと際個性が光る「下北沢」。交通至便で、買い物環境も抜群、家賃が高いというイメージがありますが、築古であれば適正家賃内の物件も豊富です。雑多な雰囲気が強いですが、駅から10～15分ほど歩けば閑静な住宅街が広がります。しかし人気の街なので、休日にもなればお祭りのように人であふれかえり、駅から離れた場所でも居住者以外の人に出くわすこともしばしば。人気の街に住む宿命だと諦めれば、最高の利便性と居住性を兼ね備えた「シモキタライフ」が手に入ります。
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