お金について勉強しないサラリーマン、その成れ果て
これも実際にあった例だが、一部上場企業に勤める会社員が不動産投資をコツコツとやっていた。当初は物件価格も儲けも控えめの物件を買い、そして転売。それで得た利益を元手に新たな物件を買い、また転売。そうやって利益を積み上げながら、売れるものは売り、ほかも着実に家賃収入を増やしていった。その時は副業で、平日は無能な上司につき合い、時には頭を下げ、つらい仕事も我慢してやっていたと聞いている。それでも与信が必要だということを理解していたからだ。
そして何年か経ち、預貯金だけで「5年はメシが食える」ようになった。そのタイミングでスパッと会社を辞めて専業に。それからは趣味で店を開いているが、家賃収入だけで月に200万円あるので、赤字でも気にならないという。そんな自由な生き方ができるのは、ギリギリまで与信を大事にしながら投資をしていたからだ。
同じ会社で働いていた人は皆、何も考えず住宅ローンを組んで自宅を買い、収入が上がればムダに贅沢をして現金を溶かして行く。これだけ差が開くことを知っていたら、投資の見方を変えるはずだが、日本ではお金についての勉強をしないから、知る機会がないのだ。本記事をお読みの方は、今、例を通して知ったのだから、この機会に自身のお金の使い方をもう一度見直してみてはどうだろうか。
【過去の連載】
年収300万円の会社員「不動産投資で儲ける」…20年後の末路
株式会社BRAVE 代表取締役
山部 和孝