「儲けるのは人次第、人脈を広げた方が良い」の大嘘
【Case:不動産投資も人脈が大事?】
不動産投資について自分なりに勉強はしているが、不安もあるのでいろいろなセミナーや投資家グループのパーティーに顔を出している。そうしたセミナーでも「不動産投資で儲けるのは人次第だから、人脈を広げた方が良い」と、某不動産コンサルがセミナー参加者や相談者を集めて交流会を開いている。こういうイベントには、やはり参加した方がいいのか。
まず言いたいのは、「不動産投資で儲けるのは人次第ではない」ということ。アホじゃなければわかると思うが、人じゃなくて、物件次第だ。
少し譲って、その物件に関する情報、または物件を知っている人次第とは言えるかもしれないが、仲良く皆で儲けるなんてキレイごとが通用する世界じゃない。だから、闇雲に人脈を広げたところで無意味だし、そもそも資金集めでパーティーを開くようなコンサルとつき合ったところで、時間のムダだ。儲かってない投資家同士で慰め合うようなことになれば、もう目も当てられないくらい最悪。つき合うべきはどんな人か、もう少し頭を使ってほしいものだ。
もし万一こうしたイベントや集まりに、コンサルが情報源にしている業者、親しくしている銀行マンを紹介してくれるなら、参加する意味はある。前者は情報源、後者は儲けのカギを握る融資に関係する人。つまり両者は「儲けの源」だ。コンサルも一投資家だから、自分の儲けが大切。にもかかわらず紹介してくれるというなら、本当の親切者だ。
成功者はこういうキーマンといえる人脈を惜しげもなく紹介する。それは、紹介したところで自分に一切の不利益がないと言い切れるだけの信頼関係があるから。また、他人の儲けを奪い取るほどお金にも困ってないし、第一それを紹介する投資家と立つ土俵が違う。だから、求められて、紹介する人も同意するなら、いくらでも紹介する。