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早い時期に「文字」を教えるメリットは?
早い時期に文字を教えると、どんなメリットがあるのでしょうか。
ひらがなを覚えた時期と学力の関係を、東京の11校の小学校が調査をしたところ、ひらがな読みの時期が早いほど、学力によい影響があるという調査結果がでました。
文字を早くから覚えた子どもは、他の子どもより、はるかに思考力が高い子どもに育つそうです。
それでは、どのようにしたら、子どもが無理なく文字を読めるようになるのでしょうか? そのステップを紹介しましょう。
子供の目につくところに「あいうえお表」を貼ろう
幼児期は、入った情報を繰り返し、自動的に処理する能力があります。
繰り返し情報が入ると、ある時期になると、その規則性を理解することができるのです。文字を読むことは、1~2歳の子どもにはまだ早いと思われがちですが、この頃でも文字を「認識」することはできています。
ですから、文字を繰り返し見せ、読んでいると、早く文字読みができるようになるのです。まずは、環境を整えることが大切なのです。
子どもの目に付くところに「あいうえお表」を貼りましょう。そして、繰り返し「あいうえお表」を読んであげましょう。早い時期から環境を整えると、子どもは自然に興味を持ちます。
この点では、文字が書いてある「つみき」や、文字の形をしたスポンジパズルは、遊んでいる間に文字情報が入ってくる便利な教材です。
赤ちゃんの時から遊び場に置き、口にくわえたり歯固めにすることもありますが、大目に見て利用してください。
子どもが文字を早くから書けるようになる「コツ」は?
鉛筆をスラスラ動かすのには、力加減が必要です。
子どもは力を入れすぎたり、力が足りなかったり、書くスピード加減が難しいため、いきなり鉛筆を持ってひらがなを書かせても、弱々しいガタガタした線になったり、力を入れ過ぎて、緩やかに曲線を書くことができず、うまくいきません。
以下、文字書きを進めていくコツをご紹介します。
◆レッスン1:運筆力を養う
まずは、何でもよいので「書く」ということを始めましょう。
道具は、スタートはクレヨンから始めて、太くて短い鉛筆に移していきます。
クレヨンは、握りやすく滑りがよいので使いやすく、小さなお子さんが使うのに無理がありません。お絵かきや迷路で遊んでいると、自然に書くことに慣れ、運筆力が育っていきます。
ひらがなの文字は、直線、曲線などの線からできています。絵を描く、線を書くということは、文字を書くためのはじめのステップになるのです。
◆レッスン2:巧緻性を育てる
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鉛筆をスラスラ動かすのには、巧緻性が必要です。
巧緻性とは、手先の器用さや、巧みに指先を使う能力のことで、幼児期の脳の発達に大きな影響を与えます。
幼児が文字を書くということは、大人が利き手ではないほうの手で文字を書くような感じです。だんだん慣れていきますが、小さい時から手先のトレーニングをしていくとよいでしょう。
ひも通し、飛行機飛ばし、おりがみ、工作は、巧緻性を育てる子どもの大好きな取り組みです。また、玉ねぎの皮をむいたり、豆を向いたりつまんだり、といったお手伝いの中でも育てることができます。生活の中でも意識して、巧緻性を育てましょう。
◆レッスン3:なぞり書きで正しい書き方を教える
大人のように、お手本を見ながら書くのは、幼児には向いていません。
逆に、なぞり書きは、文字のバランスや全体像をイメージでとらえることができるので、子どもの脳に適しているのです。
「あ」から始めるのではなく「し」「く」「つ」などの、なぞりやすい文字から始めると、子どもに無理がないでしょう。
一度間違った書き順で覚えてしまうと、直す必要がでてきます。ですから、癖がつく前のなぞり書きの時から、正しい書き順で書くことを教えましょう。
間違ったときは、お母様が正しい書き順で書いてあげましょう。お手本を見せてあげると、子どもはその動作を目で記憶します。目と耳で記憶するとより効果的です。
大坪 信之
株式会社コペル 代表取締役
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