子どもにテレビやスマホを見せてよい時間はどれくらいか

「理論脳」だけでなく「感性脳」が発達すると、潜在能力の発揮のみならず、優れた人間性を育むことができます。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、テレビやスマートフォンが子どもの教育にどのような影響を与えるのかを見ていきます。

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テレビやスマホは子どもの教育に悪影響はあるのか

スマートフォンが普及し、子どもがテレビの視聴だけでなく、スマートフォンを扱う機会が増えてきています。テレビやスマートフォンなどのデジタル機器を見せることは、子どもの発育に、どのような影響があるのでしょうか?

 

東北大学加齢医学研究所は、子どもが長時間テレビを見て生活すると、脳の発達や言語能力に悪影響を及ぼすとの研究結果を発表しました。

 

視聴時間を「見ない」から「4時間以上」まで7段階に分けて分析した結果、テレビを長時間見た子どものほうが、脳の成長が遅い傾向が出たというのです。

 

テレビを長時間見た子どものほうが、脳の成長が遅い傾向が出た
テレビを長時間見た子どものほうが、脳の成長が遅い傾向が出た

テレビばかり見ていると心が育たなくなってしまう

アメリカでも、子どもに幼いうちからテレビばかり見せて放っておくと、他人の気持ちを受け入れたり理解する能力が育たなくなる、という調査結果が発表されました。

 

米オハイオ州立大学では、3~7歳の子どもを持つ親に、家庭でのテレビ視聴の状況について詳しく調査を行いました。

 

その後、子どもたちには「心の理論」の発達度を測るテストを行った結果、テレビを見る時間が長い子は、この能力の発達が低いことが明らかになりました。

 

過去の研究でも、テレビは、子どもが「他人にはそれぞれの視点と考えがある」という判断力を発達させるのに役立たないという結果がありましたが、今回の結果もそれを裏付けるものでした。

 

 

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就学前は特に影響が大きい

子どもが、他者の心の状態を推測する心の機能、すなわち「心の理論」を急速に発達させるのは、就学前の時期だといいます。心理学でいう、この「心の理論」が、この時期に十分に育たないと、他人の気持ちを察する能力に欠けるため、後々の社会生活に影響が出てしまうのです。

 

調査を担当した、米オハイオ州大学のナザンソン准教授によると、テレビに対して本、読書は登場人物の気持ちを描写するので、この能力を育むことができるといいます。

 

幼いうちから、自分と他人の違いを受け入れ、理解できる能力を養うことは、大人になってからの対人関係がどれだけうまくいくかを左右する大事な要素と言えるでしょう。

 

子どもには、テレビやスマートフォンではなく、絵本の読み聞かせなどを増やしてあげたいですね。

テレビやスマホを見せてよい時間はどれぐらいか

『テレビやスマホは子どもの教育に悪影響はあるの?』という記事内で、テレビやスマートフォンの子どもへの悪影響について、解説させていただいたことがあります。

 

いったい、子どもにどれくらいまでならば、テレビを見させてもよいのでしょうか。米国の名門ミシガン大学が、親にすすめるガイドラインを紹介しましょう。

 

◆2歳以下はテレビなし

 

米国小児科学会によると、

 

・人生の最初の2年間は、子どもの脳の発達と成長に、とりわけ重要な時期である

・この期間に、子どもは、他の子どもや大人との積極的なかかわり合いを必要とする

・テレビの見過ぎは、初期の脳の発達に、ネガティブな影響を与える

・当学会は、2歳以下の子どものテレビ視聴は勧めない

 

としています。

 

つまり、テレビにベビーシッターをさせないということです。家事をするときは、子どもを背中におんぶする、ということが大事だといえるでしょう。

 

◆小学生は1日1時間まで

 

小学生になれば、ある程度、テレビから得られる情報が教育上有効に働くこともあるため、以下のように、ガイドラインが定められています。

 

・平日1日あたり1時間程度、週末1日あたり2~3時間。教育番組は延長可

・テレビは宿題が終わってから。録画機能を積極的に使う

・テレビをご褒美や罰として使わない

・兄弟がいても、1人だけテレビを見させない。上の子が宿題をしている間に、下の子がテレビを見たがるときは、下の子にも読書などの課題を用意する

 

◆親も守りたいルール

 

・親も自らお手本になり、読書や他の活動的な時間の使い方をする

 

このように、ガイドラインでは、子どもだけでなく、親に対してもあるべき姿を提示しています。

家族の会話や読書が重要

英国の団体パブリック・ヘルス・イングランドは、7歳の子どもを対象に、テレビ視聴時間の調査を行いました。

 

この発表によると、長時間テレビを見る習慣のある子どもは、自信や自尊心、幸福を見つける力が弱い傾向があるのだそうです。

 

テレビ、テレビゲーム、パソコンを頻繁に使う子どもは、落ち込みやすい、不安になりやすい、うつになりやすいという調査結果もあります。デジタル環境に浸かっていることは、精神的に悪影響を与えていると考えられます。

 

家族の会話や読書を楽しみましょう!

 

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株式会社コペル 代表取締役
福岡大学 人間関係論 非常勤講師
一般社団法人徳育学会 会長
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー 

1963年、福岡県生まれ。
日本アイ・ビー・エム株式会社を経て、現在、子どもの瞳を輝かせ続ける徳育教室コペルの代表として心の教育を志し、様々な研究に取り組み続けている。
全国各地で、子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動を通じて、たくさんの親子にアドバイスを行う。
良好な親子関係を構築するファミリーダイアログなど、多様なオリジナルプログラムを開発実施して活躍している。
著書に『偉人を育てた母の言葉』(致知出版社)、『あなたの言葉で子どもは育つ』(プレジデント社)、『きみの可能性は無限大』(少年写真新聞社)がある。

著者紹介

連載子どもの可能性は無限大!幼児教育のプロが教える「育脳」の進め方

本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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