本連載では、円満相続税理士法人の橘慶太税理士が、専門語ばかりで難解な相続を、図表や動画を用いてわかりやすく解説していきます。今回は、相続税の計算方法について見ていきましょう。

■相続税の早見表

以上のプロセスを経て、相続税が計算されます。まどろっこしいことは抜きに、結局、相続税はどのくらいの金額になるかというと、下記の早見表のとおりです。

 

[図表13]相続税早見表※相続人が配偶者と子どもの場合
[図表13]相続税早見表※相続人が配偶者と子どもの場合
[図表14]相続税早見表※相続人が子どものみ場合
[図表14]相続税早見表※相続人が子どものみ場合

 

 

いかがでしょうか? 高いと感じるか、意外と安いと感じるか、人それぞれ感じ方が異なります。

 

 ◆まとめ 

相続税の計算をまとめると次のような流れになります。

 

1.亡くなった人が残した財産の金額を集計します(小規模宅地等の特例も検討してください)

2.そこから基礎控除を引きます

3.基礎控除を引いた金額を、各相続人が仮に法定相続分で相続したものとして財産を振り分けます

4.振り分けられた金額に、相続税の税率をかけて家族全体の相続税を計算します

5.家族全体の相続税を、各相続人に実際に相続した割合で振り分けていきます

6.夫婦間の相続においては最低でも1億6千万円まで相続税は課税されません

 

まずは、この流れの通りに、自分で相続税を計算してみましょう。用意する物は、固定資産税の納税通知書だけです。これがあれば不動産の評価額は自分でもできます。現状の相続税が計算できれば、自ずと、相続税の負担を軽くするためにはどうすればいいかがわかってきます。

 

【動画/筆者が「相続税の基礎控除」を分かりやすく解説】

 

 

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